名演2007年5月例会 テアトル・エコー公演
作/ジョン・マレー アレン・ボレッツ
訳・演出/酒井洋子
空腹打倒!痛快爆笑コメディ!
2004年度(第59回)文化庁芸術祭大賞受賞
70 年前に書かれたジョン・マレー、アレン・ボレッツの典型的なドタバタ喜劇であるが、訳・演出の酒井洋子が、個性的で多彩な演技力をもつテアトル・エコーの俳優陣を使って、笑いに溢れた舞台を創り上げた。その見事なアンサンブルはエコーならではのことで、この劇団の培って来た実力を存分に見せつけた。古風なコメディを現代喜劇として蘇らせた成果は大賞に価する。
(受賞理由より)
追い出しをはかるホテルと、一発逆転をねらう役者たちの攻防戦
底抜けの楽天主義で世の中の鬱屈を吹き飛ばす痛快喜劇の決定版!5月22日(火)6時30分
23日(水)1時30分
6時30分
名古屋市民会館中ホール
地図
あらすじ
キャスト・スタッフ
関連サイトリンク
作品のみどころ NEW!
会費 月額一般 2600円 22歳以下 2000円
高校生以下 1300円
入会金 一般 2900円 22歳以下 2300円
高校生以下 1600円
新入会の方は、会費と入会金が必要です。それ以外の入場料は必要ありません。 くわしい名演の入会方法はこちら日程申込フォームはこちら(会員専用) 舞台は1930年代、ブロードウェイのあるホテル。貧乏な役者の一座が泊りこんで、新作の稽古に明け暮れている。たまりにたまったホテル代が支払えるかどうかはスポンサーがつくかどうかだ。と、そこへホテルの重役が査察のために乗り込んでくる。
支配人は大慌て…宿泊代を払ってくれない役者たちをいますぐ追い出さないと、自分自身の首がとぶ。
一方、一座はホテルに居すわって、やっと見つけたスポンサーから明日金を受け取らなければ初日を開けるどころか路頭に迷う。さあ、このピンチをどうする?
“犬と役者はお断り!”とばかりに追い出しをはかるホテルと、一発逆転をはかる役者たちのひたむきで痛快なコメディ!
解 説
『ルームサービス』はいまから70年前のアメリカ・ブロードウェイが舞台です。
その頃のアメリカは、1929年の世界大恐慌から立ち直っておらず、国民の生活は貧しく、先行きの見えない灰色の時代でした。アメリカ経済が立ち直るためには第二次世界大戦に参戦し、武器生産の特需が求められている、そんな時代でした。
その頃の日本は国際連盟脱退、ドイツ、イタリアとの三国同盟を締結、1937年に日中戦争、41年には太平洋戦争に突入という暗い時代でした。
そんな灰色の時代に『ルームサービス』は、500回のロングランを成し遂げた芝居です。
成功の理由は、ただおかしくて、笑って、元気になった。というだけでなく、登場する役者たちが芝居を上演するために苦しみ、がんばり、襲い掛かる様々なピンチを知恵(常識はずれの知恵も)と演技力で切り抜け、芝居を上演し、成功させた。そのあたりが不況に悩み、暮らしの不安を抱えている観客から共感を持たれたのでしょう。
Q.70年前の芝居をどうして、いまやるの?
テアトル・エコーの演劇制作部、白川さんはこう説明しています。
「なぜ、いま上演するのか? 実は12、3年前から企画に入っていたのです。
ところが今やる意味があるのか? という意見もあり、積み残しになっていた。
『ルームサービス』は戦争のはざまのつらい世の中で愛された傑作喜劇です。
2004年、やはり世の中おかしくなってきていると感じ。こんな時代だから、今やろう、心の底から笑ってもらおうということになったわけです」
Q.どんなものがたりですか?
1930年代のブロードウェイにあるホテルのツインルームが舞台です。
あらすじは単純です。貧乏な役者一座がホテルで新作の稽古をしているのですが、長逗留でつけがどんどん溜まります。芝居は成功間違いないと思っているが、スポンサーがなかなか見つけられない。
そのうち、ホテルからの追い出しがはじまる。追い出しを避けるために様々な駆け引き(ウソ)を駆使する。役者だから演技はうまい。騙されるホテル重役……、そのうち嘘がバレ、再びピンチに……。
それの繰り返しですが、上演に夢を持ち、生活がかかっているから必死です。台詞のやりとり、絶妙な間合いなど喜劇のすべてを凝縮したような芝居です。喜劇ではじめて、芸術祭大賞を受賞した事も納得です。
ゴードン・ミラー(プロデューサー)
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ジョー・グリブル(ホテル支配人)
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ハリー・ビニオン(演出家)
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フェーカー・イングランド(役者)
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サーシャ・スミルノフ(ウェイター)
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グレゴリー・ワグナー(ホテル重役)
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クリスティン・マーロウ(女優/タイピスト)
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レオ・デイヴィス(劇作家)
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ヒルダ・マニー(秘書)
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サイモン・ジェンキンズ(投資家の代理人)
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瀬下 和久
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ドクター・グラス(医師)
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ティモシー・ホガース(集金人)
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山下 啓介
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銀行からのメッセンジャー
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古屋 道秋
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ブレーク上院議員
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<スタッフ>
作
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ジョン・マレー
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アレン・ボレッツ
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訳・演出
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酒井 洋子
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装 置
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倉本 政典
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照 明
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中川 隆一
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衣 裳
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宮本 宣子
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音 響
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小山田 昭
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舞台監督
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金子 武男
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制 作
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白川 浩司
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関連サイト
テアトル・エコーウェブサイト内「ルームサービス」解説
http://www.t-echo.co.jp/2007_room/index.html永井寛孝さんウェブサイト http://tokyo.cool.ne.jp/kankoh/
石津彩さんブログ
http://ayakkumakuma.way-nifty.com/ayamaniacs/舞台写真家・石川純さんウェブサイト内『ルームサービス』
http://homepage1.nifty.com/j-ishikawa/Other/Echo/room.htm
最終更新日 2007/04/03