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ジョセフィンチラシ名演12月例会 地人会公演 

ジョセフィン-虹を夢みて

作・訳詞/青井陽治
演出/木村光一

12月16日(月)6時30分
   17日(火)1時30分・6時30分

  愛知厚生年金会館ホール 地図  
1 会費     
  月額 2600円 22歳以下 2000円
           高校生以下 1300円
2 入会金 2900円 
  22歳以下  2300円
  高校生以下 1600円
                       
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愛を求めて、愛に追われる
孤独を逃れての奔放さか、
野性的な官能の美しさに輝いた
歌と踊りの女王、ジョセフィン・ベイカーの生涯。

ジョセフィン・ベイカーは、パリのミュージック・ホールの女王だった。
 「琥珀の女王」
 「ジャズ・クレオパトラ」
 彼女に拝げられた称号は、彼女の特異な魅力を物語る。
 黒人としてアメリカに生まれたジョセフィンは、死にもの狂いのヴァイタリティーで貧困を飛ぴ出し、黒人ヴォードヴィルの世 界で、小さなスターの座を勝ち取る。しかし、彼女をカリスマとして歓迎するのは、l920年代のきらめくパリ、そしてベルリンだった。ヨーロッパに渡ってはじめてジョセフィンは、苦悩と陽気さがないまぜになった「アメリカの黒人」から解放された。自由にはばたいたのだ「野性のダンサー」として。
 それから50年――1975年に、ジョセフィンが69年の生涯を終えた時、フランスは、彼女を国葬で送り、マドレーヌ寺院には2万人の人々が集まった。
 確かに、ジョセフィンは大スターだった。「パリの恋人」より「世界の恋人」と呼ばれるのがふさわしい活躍をした。しかし、他にもあまたあるパリが生んだ「世界の恋人」たち――たとえば、エディット・ピアフも、イヴ・モンタンも、国葬という形で送られてはいない。
 瞬く間にパリに君臨し、ヨーロッパのアイドルとなったジョセフィンは、ヒトラーの台頭で急激に変化していく時代の急流に投げ込まれる。自由と正義を信じ、フランスのために「愛国心」を燃やす。
 ジョセフィンは、「ジープに乗ったヴィーナス」として、命を危険にさらしてレジスタンスのために働き、人種差別に抗議する活動家となり、第二次世界大戦後は、世界中から肌の色の違う12人の子供を養子にして「虹の一族」をつくり、豊かな自然に恵まれた城館に、自らの理想郷を築こうと夢見たのだった――。


 地人会の『奇妙な果実』で、伝説の黒人ジャズ歌手、ビリー・ホリデイを演じ“新境地を開いた”と評された前田美波里が、今度はレヴューの女王ジョセフィン・ベイカーを演じます
 作者は、演出家・翻訳家として活躍し、海外戯曲の上演、ミュージカルの創作に独自の世界を持つ青井陽治です。
 
 ジョセフィンは、1906年にセントルイスのスラム街で生まれ、極貧の中で育ち、17歳の時ニューョークヘ出て黒人ミュージカルに出演するチャンスを掴み、1925年19歳でパリに渡りました。ジョセフィンはパリで黒人レヴューに出演して、その独特な踊りであっという間に人気者、やがてレヴューの女王と呼ばれる大スターになります。
 舞台から離れたジョセフィンは数奇な連命の中にありました。数度の結婚と離婚を繰り返し、31歳でフランスに帰化しました。戦争が始まると空軍に志願し、フランス人としてレジスタンス運動に参加しました。ジョセフィンのヒットラーとナチスドイツに対する憎しみは、彼女白身を苦しめたレイシズム(人種差別主義)とナショナリズム(民族主義)に対する憎しみに他なりません。薄幸な子供時代を過ごした彼女は孤児達に愛情を示しました。ジョセフィンの夢はあらゆる人種が一堂に住む「虹の家」を作ることでした。事実、棄児や戦災孤児を引き取り共同生活をしています。彼女は50歳で芸能活動を引退しましたが、共同生活の資金を稼ぐため復帰しています。そしてジョセフィンは生涯現役として最後の舞台『ジョセフィーヌ』の途中で急逝します。69歳でした。フランスは国葬で彼女を送り、2万人以上のパリ市民が集まりました。

 
日本にもゆかりのジョセフィン

 日本にも多くのファンを持つジョセフィンですが、元駐米大使夫人で戦後混血狐児の養育施設(エリザベス・サンダース・ホーム)の創設者でもある故澤田美喜さんは、祖国アメリカで人種差別を受け、ホテルに泊めてもらえないジョセフィンをご白分の家に泊めていました。そのお礼の意味でジョセフィンは1954年初めて来日し全国各地をチャリティーショーで回りその収益を、エリザベス・サンダース・ホームに寄付しています。


キャスト

前田美波里 ジョセフィン・ベイカー
榛名由梨 キャリー(ジョセフィンの母)/澤田美喜(日本人外交官の妻)/パーティーの客
鳥居かほり ファニー・ブライス(ブロードウェイの大スター)/メイソン夫人(ジョセフィンの二人目の雇い主)/ジョー・クーパー(ジョセフィンの叔母)/キャロライン・ダドリー(ジョセフィンをパリに呼んだアメリカ女性)
丸山知津子 幼年時代から15歳までのジョセフィン/幻想の中の踊り手
斉藤恵理 キースラー夫人(ジョセフィンの最初の雇い主)/ミス・ランズホフ(ハリー・ケスラー伯爵の愛人)
仲音映里 16歳から19歳までのジョセフィン/パーティーの客
立川三貴 ノーブル・シスル(作詞家)/ペピート(三度目の夫でマネージャー)/パーティーの客
武正忠明 ユービー・ブレイク(作曲家)/マックス・ラインハルト(ドイツの大演出家)/ジョー・ブイヨン(五度目の夫でバンド・リーダー)
下馬二五七 カール・グスタフ・フォルメーラー(ドイツの有名な劇作家)/
ダニエル・マルアーニ(ド・ゴール政権名誉通信員)/セールスマン
宮川浩 ハリー・ケスラー伯爵/ミスタンゲット(ミュージック・ホールのスター)/ジヤック・アプティ(情報部員)/支配人
清野秀美 リチャード(ジョセフィンの異父弟/ビリー・ベイカー(二度目の夫)/パーティーの客
笠原竜司 衣裳デザイナー/幻想の中の踊り手/ウィリー
永森英二 ランス人のウェイター/フォリー・ベルジェールの制作部員/ラルフ・クーパー(アポロ劇場の司会者)/パーティーの客
高野絹也 メイソン氏(ジョセフィンの二人目の雇い主)/ロルフ・ドゥ・マレ(シャンゼリゼ劇場の支配人)/ポール・デルヴァル(フォーリーベルジェールの演出家)/鉄道会社の経営者/パーティーの客

演奏

岩間南平 ピアノ
和田弘志 ベース

 スタッフ
作………………青井陽治  演出……………木村光一
  音楽監督………岩間南平  振付………チャチャ遠藤・裕幸二
  装置……………石井強司  照明……………室伏生大
  効果…………斉藤美佐男  衣裳……………渡辺園子
 演出助手………浅沼一彦  舞台監督………森正夫
 制作担当………和泉将朗  制作総務………渡辺絵美

地人会ウェブサイトhttp://www1.biz.biglobe.ne.jp/~CJK/


12月例会『ジョセフィン例会運営担当サークル

第1回準備会
 9月28日(土)1時30分 会場/
名演事務局

 8月24日(土)に準備会のための打ち合わせ会が10名の参加で行われました。そこで第1回の集まりは、全参加者が一堂に会したいというという話し合いから、皆さんの都合がつけられる土曜の午後に第1回準備会を持とうということになり、9月28日(土)が会費納入期間でもあり、良いのではないかという結論になりました。

今回の準備会の内容は
・例会運営とは ・どうすれば『ジョセフィン』を成功させられるか。
・名演の現状  ・これからのスケジュールの決定

などを話し合いました。


 お昼の第2回準備会、最初に『ジョセフィン』の前田美波里さんからのメッセージのビデオを皆でみたあと、自己紹介、例会を成功させるために各サークルでできることを話し合いました。
 前回の準備会で話し合った、「各サークルで1名の新入会を迎える」ことを早速実践してきたサークルもありました。
 その後、座席シールづくりを行いました。(上の写真は前田美波里さんのメッセージを写しているテレビ)

      30日(水)6時30分 会場/名演事務局
      
座席シールづくりのあと、参加者全員で『ジョセフィン』のビデオ上映会。
      ワインを飲みながら見ました。下の写真がそうです、

3回準備会は、「席割」を中心に行いました。
今後のスケジュールや例会を迎えるための準備についても話し合われました。


会場管理の打ち合わせを中心に行いました。


それぞれの係の担当者等を決め、
俳優さん、スタッフさんの名古屋駅でのお迎えの打ち合わせも行いました。


※11月例会で、入口で担当サークルが声をかけたにも関わらず、数回鳴った携帯電話。
開演前の注意をいかにして行うかも協議しました。いい方法があればと思います。

感想文集づくりのあと、まとめ会。
『ジョセフィン』の感想や、運営の内容についてのまとめを行いました。


例会当日の様子
今年最高の会員数で迎えることができました


舞台装置などをつめこんだトラック

開演前の打ち合わせ。制作の和泉さんから挨拶をいただきました

今回の制作を担当されている和泉さん

今年の最後の例会『ジョセフィン-虹を夢見て』は、今年最高の会員で迎えることができました!
 担当した運営サークルの皆さん、お疲れさまでした!

 今回写真をあまりとらなかったので、開演前の打ち合わせの写真のみになりましたが、運営サークルの皆さんもいろいろ活躍されました。



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最終更新日 2003/01/27