第2話「夢の箱」
おはなしの箱がありました。その箱は、まるで透明で、まるで虹色でした。「なんで、こんなところに、まるで透明な、まるで虹色の箱があるんだろう・・・と私は思いましたが、世の中不思議なことは、たくさんあります。目の前に突然箱があって、その中に、お話がつまっているのなら、もう、お話の本をお金を出して買いに行く必要が ありません。『やったね』と、私はこころの中で思いました。
よし!!箱を開けよう・・・ところが、大変なことがおこりました。その箱は開かないのです。力いっぱいフタを開けようと思って、息をとめて、自分の中の足の先の力も、髪の毛の先の力も、全部使って鍵を開けようとしました。でも、どうしても開かないのです。
だから、今日は残念だけど、おはなしはできません。
(この後、職員会議があって、時間がなかったのです・・・)

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