点火プラグ変遷記


これまでのプラグの変遷と使用後の写真を記録しました。

  1. 初代 :NGK CR9E
  2. 2代目:DENSO IU27
  3. 3代目:NGK CR9EIX
  4. 4代目:DENSO IU27
  5. 5代目:NGK CR9EIX
  6. 6代目:NGK CR9EIX
ちょっとリンク:

初代:NGK CR9E(納車〜5,000km強)

01Fazer(ヨーロッパ仕様)の標準プラグです。とりあえず普通の寿命まで使いました。
この間に、サイレンサーを交換し、ニードルクリップ段数などをいじりました。

(交換後、かなり月日が経ってから撮った写真ですから、埃がくっついています。)
意外なのは、#1、4よりも#2、3のほうがやや黒かったことです。「4連キャブも怖くない!?」にも書いているように、ストック状態から現在まで、キャブレターは#1、4のほうが濃いセッティングになっているにも関わらず、です。いろんなセッティングを経験してきたプラグですのでいつそうなったのか分かりません。

それにしても、Fazerのプラグ交換はこれが初めてですが、3番のプラグは作業しづらいですね〜。ソケットレンチとユニバーサルジョイントなど、いろいろ試しましたが、結局車載のプラグレンチ+14mmのギアレンチの組み合わせでやりました。これだとタンクを外さずになんとか作業できます。

2代目:DENSO IU27(5000km強〜10,000km弱)

Ivan'sジェットキットを付けて初期の調整中に交換したもので、デンソーの「イリジウムパワー」シリーズIU27)です。
写真を見比べると判るのですが、中心電極が0.4mmφしかなく、CR9Eとはまるで写真の倍率が違うように見えます。また、接地電極もテーパーになっている上に内側にお得意のU溝が切ってあります。なんか、見た目で「効きそう」ですね。
交換後走ったところ、プラグだけで予想以上に印象が変わりました。アイドリングのエンジン音が力強くなって、全体的にトルクが増えた感じです。初代が5000kmくらい交換していなかったので、プラグの劣化で落ちていた性能が戻った分も大きいかもしれませんが...

これが交換後の写真ですが、きれいに焼けているみたいです。ニードルクリップ位置で内側をやや濃いめにして使っていたのですが、特に#2、3が黒いということはないみたいです。交換直前にクリップ段数を同じにしたので、次のプラグでどうなるか?
なお、写真で判りづらいかもしれませんが、#1、2と比べて、#3、4のほうが中心電極の先が削れて丸くなっています。これはおそらく点火回路のせいだと思います。アーシングのところで見た回路図のように、#1、4と#2、3の組み合わせで同時点火しているので、電圧の極性によってどちらかの中心電極が減りやすいみたいです(伝聞)。
なお、これに交換したときに#1、2の締め付けが緩かったみたいで、この2本で若干ですが圧漏れしていました。


3代目:NGK CR9EIX(10,000km弱〜15,000km弱)

DENSOの「イリジウムパワー」はなかなかヨカッタのですが、やっぱりアーシングの怪で問題になったように、派手なスパイクノイズが出るのが気になります。そこで、今回はNGKの「イリジウムIX」シリーズCR9EIXを使ってみることにしました。
中心電極が0.6mmφとイリジウムパワーの1.5倍なので、DENSOのと見比べるとえらく太くなったように見えます。それでも普通のプラグの2mmくらいある電極よりは十分細いです。見た目ではDENSOに軍配かな〜。
今回は、カジリ防止のグリスを塗ってメーカー指定の上限まで締め込みました。また、問題の#3は、燃料タンクを持ち上げて、車載プラグレンチ+14mmソケット+ユニバーサルジョイント+エクステンション+ラチェットレンチ(面倒くさ〜! ^^)とつないで回しました。
交換後、エンジンが冷えている間のアイドリングが以前より安定して、爆発のバラツキ感も少なくなりました。(これは、プラグ交換後、よく感じる変化かな?)しばらく走った感じとしては、見た目通りノーマルとイリジウムパワーの中間って感じです。なんとなくエンジンががおとなしくなりましたが、ノーマルの時に感じた極低回転でのモゴモゴはありませんから、火花は強そうです。

これが交換後の写真です。ちょっと黒めですが、まあまあ均等でしょうか。デンソーのときと同じくらい距離を走っているのですが、これはまだ使えたようです。中心電極が太めなぶんだけ、カジリが少ないのでしょうか?
#1、2と#3、4で火花の向きが逆なので、やっぱり電極の減り方が違いますね。


4代目:DENSO IU27(15,000km弱〜20,000km弱)

再び「イリジウムパワー」シリーズIU27です。ネット通販でセールをやっているのを見計らって買っておきました。(^^
やはりこちらのほうが低回転では力強い感じです。ただし、付けてみて「おや?」と思いました。あんまり吹け上がりが良くない印象です。FAZERism忠男Rオフに合わせて交換したので、すぐにダイノに乗っけてみたのですが、実際に8000rpm以上が前より落ちています。何でかな〜?しばらくバイクに乗っていなかったのと、前日の雨でしめり気味だったこともあって、原因はプラグではないかもしれません。

その後、エンジンは快調になりましたので、プラグのせいではありませんでした。やっぱり、DENSOのほうがトルク感を感じますが、そのかわりエンジンの振動が多いようです。どちらも気のせいですむ程度ですが。

交換後の写真です。あいかわらず、DENSOのガイシはきれいに焼けています。#3、4のほうが中心電極の先が削れて丸くなっているのも同じです。

5代目:NGK CR9EIX(20,000km弱〜 )

またもや選手交代してNGKのCR9EIX
どうやら、前回使ったころのモデルと形状が変わったみたいです。
ブレブレの写真で申し訳ありませんが、以前のものより中心電極の根本のテーパーになっているところがガイシから飛び出ています。なんとなく、全体のメッキも色が変わったみたいです。
エンジンを掛けてみると、ヤッパリDENSOのときより振動が少ないように感じますね。
そこで、前々から気になっていた「DENSOのノイズはEXUPを狂わせるか?」ってのを確かめてみようと思い立ちました。
こういうときこそ、マルチゲージ!
隠れメニューでEXUPサーボの信号をモニターしているAUX5を見てみました。これがDENSOのときのEXUPサーボ信号です。
真ん中あたりに表示されている線のギザギザ具合がEXUPの制御系が感じるはずのノイズです。
さて、NGKに交換後は...
かわりまへんな〜。(^^
どちらも、そこそこ暴れています。まあ、DENSOのは以前ダイノのPCをスパイクノイズで暴走させたのですが、特にバイク本体には影響ないのかもしれませんね。

6代目:NGK CR9EIX(25,000km弱〜 )

次もNGKのCR9EIXにしました。
もう飽きた(?)ので、写真はイイですよね。(^^;
いつものとおり、適度な焼け具合で、中心電極の角がやや摩滅していました。
5,000kmでコンスタントに交換しています。「早いかな?」と思っても交換するとアイドリングからスムーズに感じますから、交換した効果はあるんでしょうね。

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