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スピーカーユニットの保持法に関する特許

これまでのスピーカーの諸問題をルミノサウンドの特許技術(第6393861号)で解決しました。これにより生演奏のような自然な再生が可能になりました。 その内容を簡単に紹介します。詳しい内容は、 ここ (公開特許公報)で確認できます。ルミノサウンドの天井埋込み型スピーカーは、この特許と無限大バッフルの相乗効果で、 これまでになく忠実な音響再生を実現しました。古い枠組みを離れ、新しい価値を感じて頂けたらと思います。

ルミノサウンドの特許技術
1.フレーム振動の減衰機構
これまでのスピーカーはフレーム振動の伝播で発生する歪みが問題でした (後述)。 その解決のため、ユニットを背面から吊り下げました。吊り下げる支持ロッドと吊下台は、非接触であり、支持ロッドは、吊下台上の振動吸収体 (ゲル)を介して吊り下げられています(図)。 この構造によりフレームでユニットを支持する必要がなくなり、フレームとバッフル (筐体)が分離されるとともに、フレームの機械ストレスも解消されました。 同時に振動減衰経路が形成されており、フレームの振動はユニット背面の振動経路で振動吸収手段 (錘、振動吸収材等)によって減衰されます。 この機構により、フレームの振動は速やかに減衰され、歪の少ない忠実度の高い再生が可能になりました。

LSVibration LSUpperStructure


2. 振動板の垂直運動
本構造では、振動板が垂直運動するので、これまでのスピーカーのように横揺れが発生しません。 振動板の反作用は、錘で受け止められます。その結果、振動の基準点が明確になりました。 さらに、振動板に均等に荷重がかかるため、振動板が正確に運動します。 振動板の垂直運動により、力強く、そして繊細な音の再生が可能になりました。

OscillationLS DiaphragmLS



これまでのスピーカーの問題点
1. 振動伝播の問題
スピーカーユニット (ユニット)のフレームに振動板が結合しているため、フレームは必ず振動します。 これまでのスピーカーは、フレームの振動が筐体に伝わり、筐体が変調音を発しました。 また、フレームの振動の何割かは筐体で反射され、振動板へと戻り変調音として放出されました。 この変調音は、原音と時間差があるので著しく音を悪くしてきました。

VibrationOldSP

2.「フレームで固定」の常識が問題
常識的には、ユニットはフレームを筐体に固定して取り付けられますが、以下の問題が発生します。 まず、ユニットの重量を支えるため、フレームは筐体に強く固定され、上記の振動伝播が顕著になります (特に反射が問題)。 フレームと筐体の間に振動吸収材を挿入する対策もありますが、荷重により圧縮され振動吸収材の効果が発揮されません。 さらにフレームで荷重を支持すると、フレームの機械的ストレスが発生し振動を歪ませます

Rigid Rigid


3. 水平運動する振動板の問題
一般的なスピーカーでは、振動板が水平方向に運動するようユニットが取り付けられます。 この水平運動は、重力に対する支持方向と異なるため筐体やユニットは横揺れします (下図)。この横揺れは、音の基準点を曖昧にして正確な音の再生を阻害します。 また、水平運動する振動板は上下で荷重のかかり方が異なるため、正確に運動できません (下図)。これも音を不明瞭にします。(ユニットを手で持ち、横向き、縦向き再生を比較すると不要振動がわかります)

OscillationOldSP DiaphragmOldSP

※各図は解説のための模式図であり、正確な形状・構成を示すものではありません。