改造コンテスト
「君もZOIDSを改造してみよう!」
のサブタイトルで、掲げられた、改造ZOIDSミュージアム。ここには、数々の改造ゾイドが並ぶことになる。いくつかは、既にトミーが用意している参考改造例、ヤクルトのビンを使った改造デスザウラーには、ちょっとなつかしさを覚えた。そういえば、小学校の時、こうした素材を使って色々な工作をしたような・・・・・。こんな素材をゾイドの改造にも使ってしまうとは、かえって新鮮にも思えた素材選択であった。
トミーの用意した改造例の更に下の段は、ユーザーの持ち込んだゾイドの改造コンテストの出品棚となっていた。政府は送り込んだディープシャドーをここに配置させ、その様子を探らせることにした。
しかし、結果は惨敗、これはなんと言っても仕方があるまい。ディープシャドーの最大の特徴はミサイルポッドとウイングが動くことなのであるから、こうした止まった状態での展示では、その特徴が生かす事が出来ず、目を引くことはなかった。結果的に、小学生の目を引いたのは、派手に武装されたゾイドたちであった。これらの結果から、メインターゲットとなる小学生が、どのようなゾイドを望んでいるかが見えてくるのではないかと思われる。
だが、コンテスト終了後、その場で動きを披露する機会に恵まれ、ファンをはじめトミースタッフをもうならせることが出来たのは、幸いであった。
改造素材として人気が高かったのは、シールドライガー、コマンドウルフ、セイバータイガーであった。色を塗り替えたり、他のゾイドの部品を取り付けたり、思いの方法で改造されたゾイドを目にすることが出来たのは、良い刺激となった。
ゼンマイゾイドの中で、異彩を放っていたのが、あるイグアンである。女の子が改造したこのイグアンは、手芸用のビーズやパールが張り付けられ、それまでのゾイドの改造方針とは一線を画する方針であったことは否定できない。だが、彼女が、ゾイド以前にはこんな男の子のおもちゃで何かを作ると言うことをしたことがなければ、彼女の思いつく範囲の素材と言えば手芸用の素材であっても不思議ではなく、彼女にしてみれば、ごくごく当たり前のように思いつく改造方針であったかも知れない。いずれにしろ、他の作品と比較して、唯一の改造方針であったことは否定できず。ゾイドには、新シリーズを機に新たなユーザーを獲得し、新たな息吹が吹き込まれたと思いたいものである。