◆◆<番外編 in
レバノン (part.2)> 2000年10月15日〜22日◆◆ 翌日は30分遅れのタクシー。
練習はホテルのすぐ裏と聞いていたので行ってみると、広場がいくつかあり、奥では中国チームが数人いたようです。
手前が韓国チームだったのですが、自由参加の為、ほんの数人しかいません。
ミョンボさんはトレーナーの方と走っていました。キムドギュンがやはりトレーナーの方と走っており、サンチョル似の選手(と私達は呼んでいる)と、GKのキムヨンデ、カンチョル。あとは・・・ちょっと分からなかった。
サンチョル似の選手、あとで分かりました。キムテヨン選手です。
しばらくしてボール廻しが始まりました。ミョンボさんはまだ走っています。その後、円になり、真ん中に入った選手がボールを奪う、というお遊びタイム。(これも立派な練習か!)取られた選手はデコピンされるという罰が。
さすがにこの時はミョンボさんも笑顔が見られました。途中、腿を痛めたらしく、その輪から抜けてとても心配しましたが、そのあとまた参加していたのでホッと一安心です。
そのあと、ミョンボさんと走っていたスタツフの方とおしゃべりに夢中で、選手はとうにいなくなっていました。
なんとか、韓国語での会話で出来て嬉しかったなぁ〜。明日、違う所へ移動すると聞きました。
私達はすっかり居心地のいい、そのホテルの1Fのレストランで今日は普通のブレックファースト。そこへ中国チームが食事しに来ました。昨日もいる私達ですし、みんなに興味をもたれたようで一人のスタッフが声を掛けてきました。
その方は今回コーチでいらしていて、普段は中国のリーグの大連の○門(←私のポケボに文字が見当たらない)に所属しているチーシャンピン監督でした。そして、よくよく話せば93年からJリーグのガンバでコーチとして在籍していた、というのです。今、ガンバが上位にいると言うととても喜んでました。あの頃はヒドかったんだよな〜と振り返っておられました。日本語も上手く、私達との会話は日本語でした。
2番の選手がJリーグへ行きたいらしいです。そのコーチの方、名前ではなく番号で言うから名前が分からない!
そこのレストランの女の子たちと仲良くなってましたね、選手のごく一部。
韓国チームにはそういう余裕が見られなくて、それも監督の方針なのかな、と感じました。ずっと部屋にいて窮屈になってないかな、と心配しました。
それから、そのウエイトレスの女の子たちに昨日プレゼントしていた折り紙で鶴を一緒に折ったり、写真を撮ったり住所も聞いて仲良くなりました。
そこでそのコーチの方々とも写真を撮りました。日本に来たい、という2番の選手の活躍を期待します。外に出ると軍人さんたちから一緒に写真を、と頼まれて私達の人気ぶりったら・・・。?!
そのあと、韓国チームが食事に出てきて、今度はサンチョルさん、水をくれました。なんだか私達、物欲しそうにしていたのかな? ちょっと恥ずかしい。これから日本戦へ行く話やらなにやら・・・。
日本の試合を観るためと、ホテルの予約を3日分しかしてないので残りのホテルにチェックインするため、早々とベイルート方面へ向かうため、またセルビスタクシーを探します。親切な人たちがタダで行ってくれることになりましたがベイルートまではいけないようで、そこに行くバス発着場まで乗せてもらいました。
バスなんて韓国でも友達がいないと乗れないのに、と不安でしたが、チケットを買うと、運転手さんを紹介してくれ、降りる時に教えてもらうことになりました。なんてみんな親切なんでしょう。日本では有り得ないことばかりです。
バスだとかなり安く400円くらい。これをタクシーで行っていたら2千円くらいにはなっていたでしょうか。
バス停から徒歩10分と聞いていたので知らない土地の10分は30分、と覚悟していたら、そこでもまた車が止まってくれ、タダで乗せていただきました。ホテルまで急な坂道だったので、とても助かりました。
ホテルがとても高かったのですが、見晴らしがとても良く、プールはあるし、(あっても泳ぐわけではないのですが)ゆったりしたかったのでそこに決めました。プールからは辺り一面地中海!反対側を見渡せば高大な山々。とにかく、ずっーとみていても飽きませんでした。夜が楽しみです。
そこからちょっと苦労して、乗り継いで日本代表の試合会場のあるサイダへ行きました。
日本からレバノンに着いた時は夜中だったので景色を見ることが出来なかったのですが、国の中心・ベイルートはトリポリと違って賑かでした。ただ、綺麗になってるかと思えば、ちょっと入ると廃墟がそのままだったりと差が激しかったですね。街が埃っぽくて、でも2日もいたらすっかりその埃にも慣れ、気にならなくなってました!というか、馴染んでた?!
スタジアムが見えてくると本当に海の目の前です。ただ、スタジアム近くになると軍人さんが構えていて、トリポリの時より数倍の人数と緊迫感を感じました。タクシーを止められてチェックが入ります。
日本代表のユニを来たファンがスタジアム周辺にいました。こんなに早くから来てるものなんですね。(2時間前)
私達は昨日会ったレフリーと待合せしていたため、メインの入口に。ますます、厳重です。
ちょうど日本代表のバスが来て、そして、渡せたら、と友達から預かっていたみょうじん君への手紙、渡せてしまいました!
いつもよりも選手みんな、厳しい表情でしたね。
トリポリでは入口にチェックがなく、誰でもメインのいい席で見れちゃう、という感じでしたが、ここは1カ所だけしか空けてなくてパスであろうと、そこの1入口からしか入れません。
そこで、柱谷さん(兄弟どちらか分からない)や、後藤健生さんらを見かけました。
そうそう、前日のトリポリでは私達の後ろにサッカー協会の大仁さんがいたのですがなにしろ、隣りが相手国のうるさい応援で、とても辛そうでした。
試合のほうは8−1と一方的な展開。バックスタンドで日本の応援とは離れた所で観戦。
試合が始まって地元のカワイイ女の子と少し交流していたのですが(そこでも折り紙をプレゼント)しばらくして、女の子二人で私達の座っている席に来たんです。そしてお菓子をくれました! お父さんは後ろでみています。この子たち、さぞかしここに来るのに緊張していたんだろうなぁ。
こちらに来てから沢山の人たちに出会えて、こんないい所が日本では危険だと報道されているのが信じられないです。
実際、出向かなければ本当のことなんて分からないはずです。
私達が一番気にしていたことは試合後にトリポリまで戻れるか、ということです。タクシーは市を越えることを嫌がります。とにかく道へ出て、キョロキョロしました。女性かず乗っている車をふーみんさんが見つけ、ベイルートまで乗せていただくことが出来ました。家がベイルートということでまたまたタダだったのですが、その人の車からして今までの人たちとは違い、とても立派な家のよう。ベイルートの市内を少し案内してくれ、お茶しました。マンゴージュースがとても美味しかった。
「水タバコ」というものも経験しました。ランプのようなものに火をつけ、吸うのです。そうすると煙が出てくる・・・。特有の甘ーい香りがしました。念の為、本物のタバコではありません。その人はお医者さんでした。ちなみに独身。ちゃんとタクシー乗り場まで行き、交渉もしてくれ、ホテルへ着いたら電話しなさい、と言ってくれました。ホテルに着くまで支払しちゃいけない、とも言われました。そこからのタクシーがとにかく恐いのなんの! 車が壊れるんじゃないかと思うくらい飛ばす飛ばす。だんだん山道になるとカーブが多いのにもかかわらずライトを遠くにしてくれないし、よそ見するし、片手運転だし、このまま死んでしまうかも?と思うくらい。二人で「今日泊まってるホテル、家の人に言った?」などと、もしものことまで話しました。眠くても危なくて目もつぶれなくて、ガム噛んでパッチリさせておきました。ひとときも真っすぐ道から目を離せない状態が続きました。
挙げ句、ホテルを通り過ぎてるよ〜!! なんとか無事到着して、フロントに明日のタクシーを頼みます。明日は15分くらいの遅れですむかなぁ?
ベイルートまで乗せてくれた方にホテルの電話を借りて無事着いたことを報告しました。私達が教えた「もしもし」を使ってくれていました。
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