7. 旅 行 ア ル バ ム (9)


「みちのく俳句紀行(自由律俳句)」

みちのくの紅葉をめでて俳句を作り温泉につかる旅

2001.10.14 〜 17



「猊鼻渓(げいびけい)の川下り」

(俳句) 船頭の 唄下りゆく 猊鼻渓

岩手県東磐井郡東山町の猊鼻渓は、高いところは100mにもなる断崖絶壁が2kmにわた
って続く。北上川支流の砂鉄川が作り出した渓谷で、まるで山水画でも見ているようだ。





◆◆◆◆◆ ご あ ん な い ◆◆◆◆◆


「みちのく俳句紀行」(2001.10.14 〜 17) 【交通】(1日目)南浦和駅05:40 → 外環浦和05:45 → 浦和料金所05:55  → 境石SA 07:35/0745発(トイレ)→ 蔵王白石IC 08:40 → 菅生08:45/09:15(休憩)→ 一関IC 10:05 → 猊鼻 渓10:35(トイレ)→ 10:50(乗船観光)/12:00戻り → 昼食12:30〜12:50 → 猊鼻渓発12:50 → 中尊寺13:20/ 14:40発 → 毛越寺(もうつうじ)14:50/15:20 → 平 泉大沢温泉(パンフレット収集)15:30/15:20 → 国民宿舎平 泉荘着16:10 (2日目)06:00起床 → 07:30朝食 → 08:30出発 → 09:15厳 美渓/09:40発 → ぶなの秘水10:30/10:45発 → 11:00 須川温泉/11:30発 → 昭和湖13:00/13:30発 → 14:30 栗駒山山頂(休み)14:50発 → 16:00須川温泉着/ 16:20発 → 17:20泥湯温泉(夕暮れ前に到着しないと 写真撮影には支障あり。16:00頃には到着したい!) (3日目)奥山旅館08:10発 → 河原毛地獄08:15/08:30発 → 大 湯滝駐車場08:50 → 大湯滝09:10 → 入浴09:20/09:40 上がり → 駐車場09:50/09:55発 → 三途の川10:05/ 10:20発 → 11:40花山道の駅 → (奥山旅館のおにぎり) 12:00発 → 石川IC 12:45 → 会津若松IC 14:45 → え びす屋15:25着(宿泊客用貸切露天風呂入浴) (4日目)えびす屋発09:40 → 大内宿09:55(資料館見学)/11:15 発大丸あすなろ荘11:50(入浴)/12:30発 → 上三依1440/ (食事)15:00発 → 道の駅塩原15:30(お土産)/1550発  高速西那須野塩原IC 15:55 → 【蓮田SA 15分休憩】→  浦和IC 17:45(平日)→ 川口JCT 17:50 → 外環浦和 17:55着 【注】見所・・・猊鼻渓、栗駒山の紅葉、泥湯温泉の奥山旅館の露天風呂、 泥湯温泉の大湯滝、湯野上温泉のえびす屋の露天風呂 ◆猊鼻渓 = 猊鼻渓は、100mを越す断崖絶壁の渓谷を巧みな 川下りの船頭の竿で下っていく。左右の奇岩大 石は、紅葉(もみじ)なす山水画の世界である。 ◆栗駒山の紅葉 = みちのくを代表する紅葉の名所> 栗駒山の位置は東北6県の北部3県と南部3県 のちょうど中間であり、また東北地方の中心を 縦断する奥羽山脈にあるため、「東北のへそ」 にある山と言われることもある。 山頂は岩手県、 宮城県、秋田県の県境にあり、東北随一の紅葉 の名所である。 ◆奥山旅館 =「泥湯温泉」は明治の宿として栄えてきた歴史 の古い温泉である。その名の通り温泉の湯は少し白く濁っ ていて、内湯に入ると、この温泉が「泥湯」といわれる由 縁がよくわかる。栗駒国定公園内に位置し、周囲の山々は 四季折々の自然を楽しませてくれる。最近、宿の奥に大き な混浴露天風呂が新設された。広々として開放感たっぷり な露天風呂(混浴、脱衣所は男女別。露天風呂も2/3は、岩 で仕切られている)である。 ◆泥湯温泉の大湯滝 = 約1q上流で湧き出しているお湯と 沢水が合流し、20mの高さから落下する、日本一の湯の滝。 7月上旬〜9月上旬は、滝壷が天然の露天 風呂として親 しまれ、利用者が絶えない。観光客が常に訪れるため、露 天風呂利用の際は水着を着用したほうが良い。脱衣所もあ る。とにかく雄大な原始温泉ともいうべき露天風呂である。 ◆湯野上温泉のえびす屋の露天風呂 = 露天風呂がすばらし い。大川沿いの絶壁に位置した露天風呂は、眺望がよく、 これほどの眺めは他の旅館ではなかなかない。また、宿泊 客専用の「貸切り露天風呂」は、ロッキンクチェァーや畳 敷きの専用脱衣所があるなど、なかなか風情がある。 【温泉データ】 ◆温泉データ@ 「泥湯温泉 奥山旅館」 ※ 住所 秋田県湯沢市高松尼湯沢25  ※ 電話 0183−79−3021 ※ 定休日 無休 ※ 施設 内湯(男1、女2)、露天風呂(旧=男1、女1)、 露天風呂(新=混浴・脱衣所別)、家族風呂2 ※ 宿泊 1泊2食付 9,000円〜 ※ 日帰り入浴 大人 500円(※ 利用時間=11:00〜17:00) ※ セースルポイント 湯煙漂う山峡の風情たっぷりの温泉。   特に紅葉の時期朝もやの中の湯煙は絵になる。 川原毛地獄「大湯滝」へは宿から車で15分くらい。 「大湯滝」は豪快な湯滝で落差約15メートル。 強度の酸性で、滝全体が温泉で、しょっぱくて目に しみるのには驚かされる。 ◆温泉データA 「湯野上温泉 えびす屋旅館」 ※ 住所 福島県南会津郡下郷町大字湯野上 字五百地193-13  ※ 電話 0241−68−2567 ※ 定休日 無休 ※ 施設 内湯、露天風呂(共に男女別、各1)、貸切り露天 (宿泊客専用) ※ 宿泊 1泊2食付 8,000円〜 ※ 日帰り入浴 大人 500円(※ 利用時間=日帰り入浴は深 夜、早朝は不可の場合があります。「えびす屋」さん まで電話で確認してください。) ※ セースルポイント 大川を望む眺望随一の露天風呂(男女各1)。   宿泊客のみだが、1組1回限り「貸切り露天風呂」が利 用できる。 屋根付き、雨や雪の日でも安心である。 ◆温泉データB 「二股温泉 大丸あすなろ荘」 ※ 住所 福島県岩瀬郡天栄村二岐 ※ 電話 0248−84−2311 ※ 定休日 無休 ※ 施設 内湯、露天風呂(各男女別1)、自噴泉(混浴) ※ 宿泊 1泊2食付 18,000円〜 ※ 日帰り入浴 大人 700円(※ 利用時間=11:00〜14:30) ※ セースルポイント 川原の露天風呂が有名で素晴らしいが、筆者(黒田(温 泉))は、自噴泉の地球の反対側まで吸い込まれそうな ユニークな温泉が好きです(混浴・・・女性はとても入 りにくいムードです)。深くて、浴槽の中ほどにすり鉢 の中心の凹部状の穴があり、そこに立つとズーと足が 吸い込まれるような錯覚に陥る。






写真による案内

◆ 「猊鼻渓 〜 中尊寺 〜 毛越寺(もうつうじ)」


「猊鼻渓」

(俳句) 船頭の 唄下りゆく 猊鼻渓

・・・一関市の西、北東12km。北上川の支流砂鉄川にある渓谷で、日本百景の一つ。
ほぼ垂直に切り立った岸壁が約2kmにわたって続く。高さは100mにも及ぶ!!

【注】私の俳句は、漂泊の俳人「種田山頭火(さんとうか)」を目標とする「自由律俳句」です。季語なし!
・・・したがって、「分け入っても分け入っても青い山」の山頭火の代表作の世界が理想です。





「中尊寺」

(俳句) 中尊寺 金色堂より 山門が好き

・・・金色堂は、その姿を大きな覆いで囲まれて、とても俳
句にしたり、写真を撮るような雰囲気ではなかった!!
写真は中尊寺の山門。まあまあの風情があったので撮った。


(俳句) 光堂 螺鈿(らでん)細工が 仄仄と(ほのぼのと)

・・・金色堂は、昔の輝きはなく、むしろ柱の螺鈿細工の方が見事であった。





「毛越寺(もうつうじ)」

遣水(やりみず)に 赤とんぼ舞う 毛越寺

・・・「毛越寺」は中尊寺のすぐ近くにあって、庭園のすばらしいところである。
度重なる火災に遭遇して、中尊寺と比べると建築物等は見劣りするが、「大泉が
池」を持つ広大な庭園は最盛期に塔堂40を有したという往時を忍ばせてくれる。







◆ 「厳美渓(げんびけい)〜 ぶなの秘水 〜 栗駒山(須川岳)」

「厳美渓(げんびけい)」

厳美渓 空飛ぶ団子 待ちわびる

・・・「空飛ぶ団子」は厳美渓のビューポイントの東屋から、対岸の「郭公(かっ
こう)団子」という店に木の板を叩いて注文する仕組みである。筆者は朝10時
前に到着したため、この超珍しい団子にはありつけなかった。いやはや残念は!







「ぶなの秘水」

須川岳 ぶなの秘水に 紅葉かな

・・・「ぶなの秘水」は厳美渓から栗駒山へ向かう途中に、周囲が整備された
場所にある。駐車スペースも三台分くらいあるので、ぜひ名水を汲んで下さい。






「栗駒山(草紅葉の原から頂上を見る)」@

草紅葉 裾野染まりし 須川岳

・・・2001.10.15 栗駒山に登った。この俳句のように、裾野は見事な草紅葉であった。頂上の
紅葉は既に終わっていた。みちのくの山の秋は早い。紅葉のベストシーズンに栗駒山に又来たい。






「栗駒山(昭和湖)」A

山路来て 秋深まりぬ 須川岳

・・・登山開始から1時間。地獄谷を過ぎた地点に神秘的な色をした昭和湖が飛び込んでくる。
昭和湖は昭和19年、ガス爆発で出来た湖で強酸性。湖面からプクプクとガスが発生している。






「栗駒山(須川岳)」B

栗駒も 須川の岳も 歩き越し

・・・「栗駒山(須川岳)」は栗駒国定公園の中心をなし、岩手県側の人々はこ
の山を「栗駒山」と呼び、秋田県側の人々は「須川岳(すかわだけ)」と呼ぶ。







◆ 「泥湯温泉 〜 川原毛地獄 〜 大湯滝」


「泥湯温泉(奥山旅館)」

みちのくや 秋深まりて 湯治客

・・・泥湯温泉の「奥山旅館」は日本秘湯を守る宿に相応しい温泉宿である。
紅葉の時期とあって、平日にもかかわらず団体客が沢山来ていた。







「泥湯温泉(奥山旅館の看板/後ろは内湯と、旧露天風呂)」

・・・「奥山旅館」の旧露天風呂は宿泊棟とは、道路を隔てて反対側にある。







「泥湯温泉(奥山温泉の部屋からの風景)」

湯煙の いで湯の朝に 紅葉燃え

・・・泥湯温泉の朝の風景は絵そのもの。特に紅葉の時期この景色は素晴らしい!!







「泥湯温泉(奥山温泉の母屋)」

山燃えて いで湯の里に 葉鶏頭(はげいとう)

・・・泥湯温泉について、その風景にとても懐かしいものを感じた。派手な山の
紅葉から視線を手前に落とすと、旅館の建物の脇に地味な葉鶏頭があった。







「奥山旅館(新露天風呂入口)」




「奥山旅館の新露天風呂」

暮れなずむ 露天風呂から 夜は近づく

・・・泥湯温泉の奥山温泉に着いた。しかし、秋の陽はつるべ落としの言葉のごとく
写真撮影に必要な秋の陽は山の端(は)に隠れ、夜のとばりがすぐそこに近づいていた。







「奥山旅館の夕ご版」

・・・実は、この他に「焼きリンゴ」がついた。これが美味、大好評!
1泊2食2名以上=9000円、1名 =10000円。1人でも宿泊可です。






「奥山旅館の内風呂」

・・・泥湯の命名について、過去2度の訪問では納得するに至らなかったが、それは、
それは、私(黒田)がこの内湯に入ったいなかったからだった。今度は納得!この風呂
の湯船の底は、粘土を溶かしたような鼠色の泥そのものだったからです。納得、納得!!






「奥山旅館の旧露天風呂」

・・・この旧露天風呂もいい。こういう昔ながらの温泉宿の風情のある露天風呂が男風
呂のみだと、男に生まれて幸せだったと感じる。温泉はまだまだ男中心のところがある。






「川原毛地獄、大湯滝の写真」


「川原毛地獄」

・・・川原毛地獄は「川原毛地獄山」とも言われ、奇岩怪石の雄大な風景は、正に地獄の様相を呈している。
又、川原毛地獄山は、南部の恐山、越中の立山とともに、日本三大霊地の1つに数えられている。白いのは、
雪ではなく、岩と硫黄成分の石である。硫黄の臭いが鼻を突き、草木も生えない不気味な白い世界である。






「大湯滝へのアプローチ」

・・・「大湯滝」へは、駐車場から、けっこう急な山道を約10分下る。






「大湯滝に到着」

・・・「大湯滝」は、川原毛地獄とか、川原毛地獄大湯滝とも呼ばれる。いずれにしても、これだけ豪快で
素晴らしい温泉なのに、そして、首都圏からも1泊2日で優にいけるのに、マイナーな温泉である。あまりに
豪快ワイルドなので、女性などとてもと思うかも知れないが、女性用脱衣所もあり夏には水着持参の女性も多い!






「紅葉の大湯滝」

大湯滝 滝壷の紅葉に隠れた 男と女

・・・紅葉の中の「大湯滝」は見事である。豪快な温泉で
ありながら、これだけ紅葉が似合う温泉というのも珍しい。






「大湯滝」

・・・「大湯滝」は3つの滝から成っている。真ん中の滝が一番温泉に適し
ている。右の滝は豪快すぎて怖い。左の滝は、岩を登るので危険! しかし、
どれも強酸性で山の中の温泉なのしょっぱくて目を開けていられない!!









◆ 「湯の上温泉 〜 大内宿 〜 二岐温泉」


「湯野上温泉駅(会津鉄道)」

・・・会津鉄道の「湯野上温泉駅」は、珍しい萱葺き屋根の駅舎である。







「湯野上温泉(藤の湯 えびす屋)」

・・・湯野上温泉(藤の湯 えびす屋)は、露天風呂の目の前に広がる大自然・崖下の大川の流れと夫婦岩が
自慢の宿。又、「貸切り露天風呂のある宿は、湯野上温泉ではえびす屋だけです。」とホームページにある。







「藤の湯 えびす屋の露天風呂からの眺め」

大川の 紅葉眺めて 露天風呂

・・・「藤の湯 えびす屋」の露天風呂から大川の夫婦岩を望む。







「藤の湯 えびす屋の露天風呂」

・・・「藤の湯 えびす屋」の露天風呂は、男女別なっており、大川の眺めが素晴らしい。







「藤の湯 えびす屋の貸切風呂(入口)」

・・・「藤の湯 えびす屋」の貸切露天風呂は、畳敷きの脱衣所に
テラスも付いた情緒豊かな家族風呂的雰囲気の露天風呂である。







「藤の湯 えびす屋の貸切風呂(脱衣所)」

・・・「藤の湯 えびす屋」の貸切露天風呂は、畳敷きの脱衣所に
テラスも付いた情緒豊かな家族風呂的雰囲気の露天風呂である。







「藤の湯 えびす屋の貸切風呂(浴室)」

・・・貸切露天風呂は、宿泊者に限り、1日1回入浴できる。








「大内宿」

大内宿 庇濡らして しぐれ雨

・・・「大内宿」は、会津鉄道「湯野上温泉駅」から約6キロ北にある。萱葺き屋
根の家並が、昔の宿場町を今に残す。土産物屋、団子屋などが店を出している。







「大内宿」

大内宿 かやとの屋根に しぐれ降る

・・・「大内宿」は、一本の街道に面して両側に家並がある。街道
の奥、小高い丘に神社があり、そこからの眺めが最高である。
【注】かやと【茅戸・萱所】・・・山中の茅におおわ
れている尾根や斜面。〔登山者や山村でいう語〕







「二岐(ふたまた)温泉 大丸あすなろ荘」

寒さ来て 赤が増してや 山の秋

・・・「二岐温泉 大丸あすなろ荘」は、「日本秘湯を守る会」会長の経営する秘湯中の秘湯の宿である。







「大丸あすなろ荘(玄関)」

ひらひらと 紅葉舞い散る 二岐川

・・・この辺りは紅葉が素晴らしく、訪ねるなら紅葉の時期がよい。







「大丸あすなろ荘(内湯)」

・・・大丸あすなろ荘の内湯は、露天風呂の蔭に隠れて陰が薄い。







「大丸あすなろ荘(露天風呂)」

・・・内湯に続く露天風呂は、まだまだ真打ではないのである。







「大丸あすなろ荘(渓流の露天風呂-1)」

・・・「大丸あすなろ荘」の自慢は、この渓流の沿いの露天風呂である。







「大丸あすなろ荘(渓流の露天風呂-2)」

・・・渓流の沿いの露天風呂は、男女別々にある。写真は男風呂。







「大丸あすなろ荘(自噴泉岩風呂)」

・・・地下の岩盤から直接湯が湧き出し、浴槽そのものが源泉になっている珍しい温泉だ。
浴槽は真ん中の源泉の所がくり抜くかれて深くなり、地球の向こうまで続いている感じだ!







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