1. 浦 和 か ら の 温 泉
1-41 憧れの温泉『三斗小屋温泉』
「三斗小屋温泉」は、栃木県黒磯市板室に属するが、那須八湯とか、那
須十湯などに加えられるように那須地方と密接な関係がある。
以前、紅葉のシーズンに日帰り入浴の予定で電車とバスで、あとは登山
という予定で言ったのだが、普段1時間で行ける所をバス3時間かかり、
ロープウェーには1時間待ちというアクシデントから、日帰り入浴は午前中
のみという「煙草屋(たばこや)旅館」に向かう途中でタイムアウトとなった
苦い体験があり、今回(2000.9.9)の三斗小屋温泉への旅は特別に緊張
した。
そのため、コースの選定は慎重に行い、マイカーでロープウェーの山麓駅
まで行き、近くの公共無料駐車場に車を駐車した。
結論から言うと、「三斗小屋温泉」に行くには、ロープウェーの山麓駅〜
1時間 〜 峰の茶屋(中観点)/ 峰の茶屋 〜 1時間 〜 「三斗小屋温泉」
(目的地)と、計2時間で思ったより容易に到着できた。
三斗小屋温泉は、古く1142年に生島 某(なにがし=現在の福島県に住
んでいた人)によりに発見されたと伝えられている。
江戸時代には、関東から会津へ行き交う人々や、那須の山岳信仰の行者
などで賑わった。明治の初めには旅館も五軒あったということである。
温泉が発見されたいきさつなどは、いろんな本を調べたり、旅館のおばあ
ちゃんに聞いても定かでない。
三斗小屋温泉には、現在「煙草屋旅館」と「大黒屋」の二軒の旅館があり、
三斗小屋温泉といったら、露天風呂とくるが、その露天風呂のあるのは、
「煙草屋旅館」である。
【写真右=「登山道」 2000.9.9撮影】
峰の茶屋から延命水に向かう下り坂の登山道。森林限界の地点であり、
高い山に来たという感じが実感できる。
【写真右=「煙草屋・内湯」 2000.9.9撮影】
煙草屋の内湯は、湯殿というにふさわしい古風な木製浴室である。
浴槽が三層に仕切られていて、左から右へと徐々に高温になっていく。
一番右は源泉が注ぎ込まれていて、暑くて一瞬足りとて入れない。そ
れでも水も何もうめないというのである。
飲んでみると、かすかに温泉の味がする。硫黄とも違う、しかし、確か
な温泉の味であった。
露天風呂へは、一度衣服を着けて完全に表に出かけて入り直す感じ
である。
【写真右=「煙草屋・露天風呂全景」 2000.9.9撮影】
(1) 交通
(マイカー + 徒歩2時間)
東北自動車道・浦和インター 〜1.5時間〜 那須インター/(一般道・
ボルケーノハイウェィ(有料)) 〜30分〜 ロープウェー山麓駅駐車場
/(下車・徒歩) 〜 1時間 〜 峰の茶屋 〜 1時間 〜 三斗小屋温泉
「煙草屋旅館」着
(電車 + 徒歩2時間)
JR南浦和駅 〜 浦和/(乗換え)東北線・浦和 〜黒磯/(バス乗換
え) 〜 1時間 〜 終点「那須岳山麓」下車/(下車・徒歩) 〜 1時間
〜 峰の茶屋 〜 1時間 〜 三斗小屋温泉「煙草屋旅館」着
【注】紅葉の時期(10月10日〜中旬)は、バスが3時間、ロープウェー
待ち1時間なんてこともある。要注意!
【写真右=「煙草屋・露天風呂と脱衣所」 2000.9.9撮影】
【注】「煙草屋旅館」の日帰り入浴について
@ 午前中のみ可能
A 電車の場合、「浦和」発 5:29 → 黒磯7:47/バス8:10 →
9:10那須岳山麓(終点)着で、徒歩2時間 =11:10 で行
けば、日帰り入浴が可能。
【写真右=「煙草屋・露天風呂に入浴中」 2000.9.9撮影】
(2) 温泉案内(煙草屋)
@ 営業時間 午前9時 〜 午後0時(ただし、3月中旬〜12月第二
土曜日まで。)
休館日=毎年12月第二日曜日〜翌年3月中旬
【注】紅葉の時期(10月10日〜中旬)を過ぎると寒風が
厳しくなる。
A 料 金
B 温泉施設
内湯(各男女別)
露天風呂(混浴)
【注】露天風呂の女性専用タイム=午後3時〜5時
C セールスポイント
何といっても、筆者がずっと憧れていた秘湯中の秘湯であり、
かつ、浦和から比較的近く、各駅停車とバスで日帰りが可能。
D 住 所
E 電 話
【写真右:下から3番目=「煙草屋(右の建物)2000.9.9撮影】
【写真右:下から2番目=「延命水(水場)2000.9.9撮影】
【写真右:下から1番目=「茶臼岳頂上(1915m)2000.9.9撮影】

「読者の掲示板」はこちら!= 「温泉情報」など、気軽に投稿して下さい!


