2−12 埼玉の秘湯『かやの湯』
★★情報更新 2003.7.13★★ ◆埼玉県寄居町の「かやの湯」 登谷高原の山麓に立つ、忘れられたような一軒宿。 しかし、この温泉は、戦国時代から湧出していたという古湯で、ひなびた山の出湯の雰囲気 がなんとも言えない。特に新緑の5月連休の頃がよい。 東京から近いこんなところに、ガイドブックにも余り載っていない名湯・秘湯があるのだ。 ○ 写真は、「かやの湯」の名前の由来である「かや」の木で出来た内風呂。 ★写真は一部を除き、2003.6.28撮影・差替え★
○ 交通 JR武蔵野線「南浦和駅」 → 「北朝霞」乗換え → 東武東上線「朝霞台」 → 「志木」乗換え →「小川町」乗換え → JR八高線「小川町」→ 「折原」下車 → 徒歩3km(約40分) → 「かやの湯」着 ○ 秘湯の案内 「折原」下車後、駅前の食料品店の左脇を曲がって、約2Kmで「三品」 というTの字交差点に出る。そこを左折して1Kmほどで「かやの湯」に到着。 【注】村営のバスの「かやの湯前」という停留所の看板がある(日に数本しかない)。 内湯は、榧(かや)の木でできた浴槽がなんともやさしい。離れに露天風呂風のログキャビ ンもある。 秘湯というには近過ぎるが、全くの一軒宿で、実に静かで俗化していないところがよい。 秩父は、5月の連休過ぎに訪ねると山桜や山ツツジが艶やかに迎えてくれる。 ・・・建物は、かなり古いから、「小奇麗な宿でないと嫌だ!」と言う人には向かない。
○ ウォーキング派におすすめのコース 東武東上線「小川町駅」から、酒蔵と名刹を訪ねて「かやの湯」に至る健脚コース。 「小川町駅」 → 酒蔵「青雲」見学 → 自性院(寺) → 矢岸橋 → 切り通し → 東秩父中学校 → 西小大内沢分校 →「かやの湯」着(ここ迄、徒歩 約4時間=見学時間 を含む)〜入浴〜 → 「かやの湯」発 →「JR折原駅」着 (「かやの湯」〜「JR折原駅」 徒歩 約40分) ○ ・入浴料 500円 ・電 話 0493−82−1260
★2003.6.28追加調査 = 個室利用500円(←1室。時間制限なし)★
◆『かやの湯』
【写真=右上=『かやの湯』の岩風呂入口 2003.6.28撮影】
【写真=右上=『かやの湯』の岩風呂 1997.7.20撮影】
この写真だけが、以前の写真である。
縄のれんを分けて、男風呂に入ると巨岩がひしめく風情のある浴室となっている。
【写真=右下=『かやの湯』の岩風呂 2003.6.28撮影】
【写真=右=『かやの湯』の清水 2003.6.28撮影】
『かやの湯』の裏山から清水が湧いている。
風呂上りにポリタンクやペットボトルに入れて持ち帰ると、山の清水の美味しい水が自宅で
も味わえる。
◆環境庁選定 名水百選 『日本水(やまとみず)』
日本水(やまとみず)は風布川(ふっぷがわ)の源流である。
その昔、日本武尊がこの水で乾いたのどを潤そうとして、余りの冷たさに「一杯」
しか飲めなかったとして、「一杯水」の別名がある。
しかし、冷蔵庫の発達した今日、それほど冷たいとは思えないぞ!
この写真は、水を汲みやすいように引き水した「水汲み場」の写真であるが、本
当の日本水のしたたる所は、鎖場を伝っていく山の奥なのである。
【写真=右上 =『日本水』の水汲み場 2003.6.28撮影】
『環境庁選定 名水百選』の公式ホームページはこちら!
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◆『酒蔵「青雲」の仕込み水 』
【写真=右 =『晴雲酒造株式会社』の入口 2003.6.28撮影】
晴雲酒造株式会社 埼玉県比企郡小川町大字大塚178 電話 0493-72-0055
晴雲酒造の日本酒の仕込み水は、見学者が気楽に無料で飲用させていただける。
◆見学 = 午前9時〜午後5時(日・祝日以外 12:00〜13:00は休業)
【写真=右 =『「青雲」の仕込み水』 2003.6.28撮影】
酒造りに水は命とまで言われている。
この「玉の井戸」の水は硬水で、吟醸造りに適しているという。
『晴雲酒造株式会社』の公式ホームページはこちら!