2. おすすめの秘湯

◆◆◆◆◆ 幹の湯 ◆◆◆◆◆

2−13 復活した秘湯 油田鉱泉『幹の湯』


◆新潟県刈羽郡刈羽村 刈羽村飛地「油田(あぶらでん)」
  一度閉鎖された温泉を近年地元の有志によって再開されためずらしい温泉がある。
  油田(あぶらでん)鉱泉『幹の湯』がそれである。
  平成10年8月に、筆者の義兄に案内してもらった、『幹の湯』は、以前の「油
田鉱泉」の場所(源泉)から、パイプで県道近くまで湯を引き加熱している。
  まことに鄙びた山里の出湯の雰囲気がある。
  ここは、土日のみ地元の有志により開設され、「共同浴場」の原点が残っている
貴重な存在の秘湯である。
  休憩室、脱衣場、浴室ともに、男女の区別がない。従って、女性の入浴中は「女
性入浴中」と脱衣場のドアに札を下げて男女別浴を実施している。
  この油田鉱泉『幹の湯』の休憩室に入ると、いかにも地元の人が手作りで作った
素朴な湯小屋という雰囲気が味わえる。
  長岡市近辺の温泉ファンが、弁当持参で半日くつろぎに週末に行くにはぴったり
である。時間を余り気にせず、女性の先客があったら、のんびり待つのがここでの
ルール。
  地元の人に感謝しつつ、油田鉱泉『幹の湯』復活にまつわる話などを聞いている
うちに先客が湯から上がって、「お待たせしましたねぇ。男衆(おとこしょ)へぇ
ってくんなせぇてぇ」と順番が来たことを教えてくれるであろう。 
  ○  写真(上)=「幹の湯」の全景
      写真(左)=「幹の湯」入口 
  ○ 交通  JR上越線「長岡駅」 → バス
    「田代」行き乗車約40分 →  「田代」下車
    →  「田代の信号」を右折(バスの来た進行方
    向右側の道へ)してすぐに、川(黒川)を渡る
    こと。バス停のところに雑貨店があるので、道
    を聞けば教えてくれる。 →  徒歩、約2キロ 
    →  「幹の湯」
  ○ 秘湯の案内  「田代」下車後、県道393
    号線を山の方に入る。  
    場所的には、「田代」は長岡市で、回りは柏
    崎市、西山町、長岡市であるが、「油田」地区
    だけは、刈羽郡の飛び地とややこしい。
      事前に、地図で確認されたい。
      また、営利目的のものでないので、臨時休業、開設日等は地区の行事等があ
    ると相談で変更されることがある模様(例、村祭り等の日)。
      車は、2、3台なら駐車可能。
      ・入浴料 ・・・志納金(掃除代、燃料費として200円〜300円程度が妥
                   当では?)
      ・問合せ先 ・・刈羽村役場農政商工課  0257−45−2244
「幹の湯」大浴場(1997.8.9)