2008年第1回活動報告 岩魚は減ったが新入会員を釣った! |
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一昨年、昨年と満足に休みの取れない夏が続いた。その挙げ句、殺人的なスケジュール(教育業界の人なら分かってもらえるが・・・)が、秋から年末年始、年度末まで続き、軽い鬱・自律神経失調症に陥る有様。昨年黒部を訪れてから、この春までの時期を振り返ると、思い出すのも「おぞましい」日々の連続だった。 この春からは、半年間の『学生生活』。心のリハビリを兼ねて、遊びまくるぞと思っていたのが、大誤算。研修派遣「出張」のため、「夏期休暇」すら無し。後で、太郎小屋のヤマちゃんに聞いたところでは、村中さんが「旭山は学生だから、この夏は薬師沢に入り浸りになるぞ」と言っていたらしいが、そんなことは、夢のまた夢であった。 とりあえず、論文提出のメドもついたので、教授にお願いしてお盆の期間だけ「在宅研修」ということにしていただいた。いずれにせよ、この期間では会としての活動もままならない。昨年の「約束」もあり、息子と小池さんの再戦を実現させるために高天原に向かうことにした。 お盆の期間に小屋泊まりなんて、半ば自殺行為とも言えるが、何せこの期間しか休暇(!?)が取れない以上どうにもならない。そんな中、今回も珍道中につき合ってもらったオジとマサヨ姉さんには感謝・感謝! |
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何せ、毎日毎日の昼食がラーメン食べ歩きで、体重を7s以上増やしている我が身に、久しぶりの登りはキツい。アラレちゃんまでたどり着けず、第1回目の小休止。結局、薬師沢の小屋に着いたのは、4時少し前だったかなあ。 |
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結構、脚に来ていたが、とりあえずお約束の探釣へ。上流へ向かうが、やはり小屋の近辺はかなり数が減ってきている感じ。帰りには、闇キャン兄ちゃん達に遭遇。(この山行中、何度も出くわすことになるが)こうした輩が増えてきていることが問題かなあと思う。 |
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今年は、ヤマケイちゃんをリーダーにアルバイトの結束も固い。 新人のパナソニッ君(×下とも言うらしい)、我が愛弟子ユーイチロウとともに、釣り好きが集まったようで、食後はフライタイイングを楽しんでいた。 今年は、釣り人に乱獲防止の啓発(プレッシャーをかける!?)をするため、会のポロシャツを製作し、小屋で着用することにした。 それにライズしてきたのは、他ならぬこのメンバー。このポロシャツをフライがわりに、連中を釣り上げることにした。 |
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二日目は、やや早めに高天原に向かった。天候が心配されたが、何とか持ちこたえてくれそう。 |
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途中、F沢で休憩中に昨日の闇キャン二人組が登場、もちろんロッド持参。 兄さんに話すと、I沢まで来るようなら、ちょっと声をかけてみるとのこと。 案の定、I沢出合で昼食の準備をしているとやって来た。 兄さんが、「おたくら、ここでキャンプするの?」と尋ねたら、虚をついた質問にしどろもどろになって、「高天原の小屋か雲の平のキャンプ場に泊まります」と答えたけど、嘘はバレバレ。 川の様子を探っていたので、下流のポイントへの入り方を教えてやり、キープだけはしないように釘を差した。 俺と兄さんは上流へ向かったが、すぐに闇キャンの釣り人(オッサン)を発見。 夫婦連れが先に闇キャンをしており、その場を紹介されたとのこと。 目の前の流れにあった内臓やヒレは、その夫婦連れが捌いたイワナのだと言っていたけど、どうみてもクサい。 かなり上流に行ってからは、少しイワナも走るようになったが、それなりのポイントに魚影が見られないなど、かなり抜かれている印象を受けた。 お盆中とはいえ、二日で二組の闇キャンを見つけた訳だから、一夏にはかなりの釣り人が入っていることが予想される。 小池さんに報告したところでは、看板を立てることも検討するとのことであったが、そうなると、われわれも探釣しにくくなるし、やはり良識ある釣り人でいてもらえるよう啓発していくしかない。 夕立を逃れ小屋にたどり着くと、闇キャンの二組がいた。 若者二人は、夕立が収まると出ていったが、温泉付近でうろうろしていた所を見ると、結局あの辺りで闇キャンをしたのだろう。 オッサンの方は、仲間とおぼしき人物と合流。話の具合では、どうやらその御仁がI沢を紹介したらしい。 こうやって、口コミで情報が広がっているんだろう。 釣り客を増やすために放流を行っているわけでもないが、釣るなとも言いたくはない。 ただ、乱獲は慎んでもらいたい。 温泉では、若手を連れて(!?)きたと思しき自称ベテランの無茶苦茶な話に、兄さんとともに唖然とさせられた。 ギャグならそれで楽しめるが、あんな人につき合わされる若手に同情する。 というよりも、その言葉を信じている若手の将来が危ない。 今後、変な登山客がふえる恐れも大いにある。 闇キャンの横行や乱獲といい、先行きの暗さを想像させる山行となった。 小屋では通称「タコ部屋」を使わせてもらったが、息子の夏休みの作文に薬師沢小屋の部屋には「槍」や「五郎」など山の名前が付けられていたのに、高天原小屋の部屋には「タコ」という名前が付いていたのが不思議でした。 と書かれていて、思わず苦笑いしてしまった。 翌朝は、恒例の「相撲対決」。 お盆中の忙しい時期なので、小池さんのご機嫌を心配したが、至って上機嫌で相手をしてくれた。 息子は負けると小屋でのタダ働き期間が延びると、真剣そのものだが、まだまだ敵う相手ではない。 勝つまで高天原に通うと宣言しているので、あと数年は子連れの山行が続きそうである。 そして、小池さんにも長く現役を続けてもらいたい。 |
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帰りは、B沢出合から釣り上がる。 前日、4ピースのフライロッドを5ピース?にしてしまったので、渓流竿しかない。 仕方なく、フライ用のリーダーを直づけして釣る。 結局、午後2時を過ぎてからやっと魚が動き出したが、それまでは全く無反応で、兄さん・姉さんも同様であった。 以前は、午前9時を過ぎないとイワナが活動しなかったが、最近では早朝から反応するとユーイチロウが言っていたように、やはり、ここ黒部にも地球温暖化の影響が表れているように思えてならない。 今回は今までになく吸血昆虫にやられたし、小屋で使う暖房用の灯油使用量が激減しているという事実もそれを裏付けている。 |
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今回登って分かった(前々から分かり切っていた!?)ことだが、大東新道でイワナを背負い上げるのは、もはやロートル化した会員には厳しい。 今回、3人の若手を会員として釣り上げられたのが最大の収穫である。 それに比べれば、1枚4500円のポロシャツ3枚は安いものだ。 早速、放流を命じて下山したが、薬師沢小屋改修の際に引き上げた、放流用の生かし缶などを荷揚げせねばなるまい。 その顛末については、次回のレポートで報告することにする。 |
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(C)黒部源流の岩魚を愛する会 |