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いわゆる嵯峨野の最も外れに位置する鳥居本は、元々は農・林業や川での漁業を生業とする集落だった。その歴史はかなり古く、室町時代にさかのぼるという。愛宕街道沿いに茅葺き屋根が並ぶ。 しかしその後、鳥居本は愛宕山詣での門前町としての性格を強めていく。街道沿いには茶店などが立ち並んだ。その結果、都市的な町家の並びと農村的な景観が集落内で共存するという独特の町並みが形成された。 京都の町並みの中では、実はここが一番おすすめかも知れない。非常に個性的な景観が見られ、観光化の度合いも他の町並みに比べて低い。個人的には、かつてここを訪れた時に初めて重伝建地区巡りを思い立ったこともあって、当サイトの発祥の地とも言える、思い入れのある町並みである。
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