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(滋賀県長浜市) |
菅浦は琵琶湖の北端近く、奥琵琶湖とも呼ばれる区域の入り組んだ入江の奥にある湖岸集落。湖上の水運の主役であった「丸子船」が発着した港の町で、アユ漁などで生計を立てていた漁業集落でもあった。昔から変わらないその景観の貴重さから、国の重要文化的景観に選定されている。 入江沿いのわずかな平地に、木造家屋が密集するように建ち並ぶ。集落の中でも湖岸に直接に面した「浜出」側には波よけの石垣が続き、その内側に護られるように家屋が建てられているのが特徴的だ。この石垣は、江戸時代の中ごろにはすでに築かれていたという長い歴史を持つ。 「惣」という自治組織を持っていた菅浦には、集落の境界を示していた4つの「惣門」があり、うち西と東の二つの「四足門」が現存する(写真は東の四足門)。1970年代に「奥琵琶湖パークウェイ」が開通するまで、この集落に通じるまともな車道はなく、湖上交通が中心だった。今でも、奥琵琶湖のさらに奥という隠れ里的な立地が魅力的な集落である。


