越前大野echizen-ono |
福井市から、九頭竜川沿いを走る越美北線に乗って約三十キロの距離に位置する越前大野は、金森長近が16世紀に整備した城下町。周囲を山に囲まれた、盆地の中心に発達した町で、そのたたずまいから北陸の小京都とも呼ばれる。 整然と区画された通りは順番に「六間」「七間」「八間」通りなどと名付けられ、たくさんの寺が並ぶ「寺町通り(左写真)」もある。まさに小京都と呼ぶにふさわしい。長近は後に飛騨高山の町作りも行っているので、二つの小京都を残したことになる。 「御清水(おしょうず)」と呼ばれる湧き水。屋根付きの洗濯場が設置されている。大野は市内にいくつもの湧き水があり、天然記念物のイトヨが泳ぐ湧水池もある。きれいな水のある町は、それだけでも心惹かれるものがある。
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