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三重県北部に接する、滋賀県の最東端近くに位置する政所は、「奥永源寺」と呼ばれる地域の中心となる集落。神崎川や、その支流である御池川沿いに家屋が点在するごく小さな集落だが、光徳寺や八幡神社（古能面や能衣装などの宝物が伝わる）の周囲では、萱葺きなどの立派な家屋がいくつも残る、風格を感じさせる景観が見られる。 |
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室町時代にまで遡る歴史を持つという「政所茶」の産地で、今でも斜面には茶畑が見られた。さらに山地へと入っていくと、「木地師」（ろくろを用いてお盆やお椀などの木工品を作る職人）発祥の地とされる場所があるらしく、政所の集落内にも木工品の工房があった。このような独特の歴史が、景観にも重みを与えているのではないかと思えた。 |
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永源寺地区は紅葉の名所としても知られ、特に臨済宗永源寺派の大本山である「永源寺」は多数の観光客でにぎわう人気のスポットとなっていますが、奥永源寺まで行けばさすがに人の数も減るようで、政所の集落を散策している間はほとんど観光客を見かけることはありませんでした。どちらかというと紅葉を目当てに出掛けた感じだったので、予想を上回る風景に出会えたのは嬉しかったです。やはり、晩秋の訪問をお勧めします。 |