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江戸の初め頃、大和の郡山藩がこの辺りに有していた所領を管理するために、陣屋が置かれた。そこから金堂集落が形成されたと言われる。江戸時代から昭和初期にかけ、ここから多くの商人が全国に進出した。 集落内の各所に掘割が巡らされている。決して大きな集落ではないが、立派な蔵屋敷が多く、かつての繁栄ぶりをうかがわせる。左写真に見られるように、塀や蔵の腰板に舟板が用いられているのが特徴的だ。 最初に金堂の町並みを訪れたのは、重伝建地区に選定されてから間もない1999年のことで、まちなみ街道の初期に掲載した町並みの一つでもある。15年経った今でも若干の修景が行われた程度で景観にほとんど変わりはなく、こういう町並みを歩くと保存地区のありがたみを心から感じる。
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