小諸komoro |
小諸は、16世紀末に小諸城が築城されたことによってその発展が始まった、城下町。江戸時代には北国街道が整備され、宿場町としても繁栄した。小諸城は「穴城」とも呼ばれ、市街地よりも低い場所に城郭がある、珍しい城である。 旧北国街道沿いのあちこちに古い町並みが残り、信州らしい重厚な蔵造りの建物も目立つ。島崎藤村が教師として赴任していた小諸義塾があった地であることから「藤村の町」としても知られ、各種の記念館など見どころの多い町でもある。 蕎麦に味噌と特産物の多い信州だが、この小諸の町にもやはり老舗の蕎麦蔵(タイトル写真)や味噌蔵があちこちに見られる。醸造法は近代化されても、銀色のタンクの前に残る屋根付きの古びた看板が、その伝統を主張していた。