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大崎上島は、広島県竹原市の南方10キロの瀬戸内海上に位置する島。すぐ隣の大崎下島など、同じ芸予諸島に属する島のほとんどが、しまなみ海道やとびしま海道などの架橋によって本土と地続きになったが、この大崎上島だけは今も完全な離島である。木江は、その島内に点在する集落の一つで、かつて港町として栄えた場所である。 |
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木江の町並みの特徴が、木造三階建以上の立派な建物がいくつも残ることで、木江天満港南側の山沿いに続く狭い通りに沿って、古い木造建築がずらりと並ぶ。ここは、かつて木江が風待ちの港町として栄えた時代の歓楽街（遊郭）の跡で、二階の手すりや窓などに凝らされた意匠に、当時の名残が見られる。 |
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海と山に挟まれたごく狭い平地に発展した町で、海側から眺めるとすぐ背後に山が迫っているようにも見える。今でも竹原や今治からの船は着くが、この町が栄えた当時の様子を想像するのは難しい。しかし、おかげで非常に趣の感じられる港町となっており、映画のロケ地にもなったようだ。近くには、絶景の露天風呂がある立派な温泉ホテル（「きのえ温泉」）もあるので、ここに宿泊するのも悪くないと思う。 |