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蒲生麓kamou-fumoto
(鹿児島県姶良市)

「蒲生の大クス」で知られる神社に隣接する麓集落

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鹿児島市の北側に隣接する姶良(あいら)市は、錦江湾に面する町で、元々は三つの町が合併して誕生した自治体である。その三町の一つが旧蒲生町で、姶良市の中でも最も内陸側に位置しており、その一帯は「蒲生郷」とも呼ばれる。別府川と蒲生川の二つの川に挟まれた場所に市街地があり、これらの川が天然の堀の役目をしていたと言われる。

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市街地の中心部近くにある、全長約数百メートルの「蒲生武家屋敷通り」沿いに、この地方でよく見られる「麓集落」の町並みが残る。通りの名前通り、麓とは武士を集住させた集落で、武家屋敷町の一種と言える。歴史的景観が見られるのはほぼ一本の通り沿いのみなので、重伝建地区に選定されている知覧や出水などと比べれば規模は小さいものの、麓の特徴である石垣と生け垣、そして武家門が連なる整った景観は実に見事である。

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蒲生のもう一つの名物が、町並みの少し北側にある蒲生八幡神社の「大クス」で、幹の太さが2〜30メ―トルに及ぶという巨大なものである。日本一の巨樹とも言われているらしく、それは大げさだろうと思いながら実際に見に行くと、巨岩のようなその存在感に驚かされた。もちろん、必見である。



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