出雲崎izumozaki |
新潟県中越地方の日本海側に位置する出雲崎は、北国街道の宿場町として、また古くからの港町として繁栄した場所。佐渡島の対岸に位置することから、金・銀山で産出された金銀の陸揚げの地となり、北前船の寄港地でもあった。その重要性から、江戸時代には代官所が置かれ、天領となった。 出雲崎の町並みの特徴は、妻入りの家屋が非常に多数残ることで、北国街道沿いの3.6キロメートルに渡ってほとんど途切れることなく、延々と町並みが続く。街道に面する家屋の8割が妻入りということで、実際に訪れて見ると、とにかく歩いても歩いても町並みが終わらないその規模に圧倒される。 町のすぐ背後に迫る山の側から見下ろすと、海と山の間にある細長い平地に線状に発達した町であることが良く分かる。明治時代には石油も産出され、町の南端近くには油田の井戸跡も残るなど、様々な形で繁栄した土地である。良寛の出身地として知られ、生家の屋敷跡などの史跡を巡ることもできる。
→「出雲崎の古い町並みを歩いてみよう」(町並みブログ)へ