(香川県東かがわ市) |
香川県のほぼ東端、播磨灘に面した引田は、古くから港町として栄えた町。江戸時代には90軒を超える商家が建ち並び、また特産品である砂糖や塩を用いた醤油の醸造も盛んで、大変な賑わいだったという。今でもその名残を伝える町並みが残っている。
引田のシンボル的存在、かめびし屋の赤壁。江戸時代以来の歴史をもつ醤油の醸造元で、今なお伝統的な製法によって醤油を作り続けていることで知られる。敷地内にある18棟の醤油蔵等の建物が登録有形文化財となっており、蔵の中にあるうどん屋ではもろみを用いた名物のうどんを食べることもできる。
引田のもう一つのシンボルとでも言うべき、旧引田郵便局の洋風建築。現在は、「風の港館」と呼ばれており、館内ではカフェが営業している。町並みを見て、夏の海を眺め、もろみうどんを食べたり、ここでお茶を飲んだりしているうちに、あっという間に半日が経ってしまった記憶があるが、なかなか見所の多い町である。
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