瀬 戸 秋 月
   (せとのしゅうげつ)

 
む  か  し


京極高門 のうた


い    ま

 よるなみの瀬戸の秋月小夜ふけて
 千里のおきにすめる月かげ

 
 瀬戸橋付近から見た仲秋の名月である
 松のむこうには平潟湾と野島が月光に照らされて美しく輝き、幻想的な感じがする
 京極高門(きょうごく・たかかど) 万治元年(1658)生まれ。幕臣、歌人。丹後田辺城主京極高直の三男、母は水野監物中善の娘。
 寛文3年(1663)父の遺領のうち2000石を受け寄合となる。
 中印道茂に和歌を学んだ堂上派歌人。享保6年(1721)没。
 瀬戸橋近くの琵琶島弁天から眺める月は千古の昔から平潟湾や弁天島の松を照らし続けている
 今も変わらぬ瀬戸の秋月である

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