平 潟 落 雁
(ひらかたのらくがん)


む   か   し


京極高門 のうた


い     ま

 跡とむる真砂に文字の数そへて
 塩の干潟に落つるかりがね


 引潮の内海で人々が潮干狩りをしているが、遠く海の彼方には雁が列をなしておちていく風景 
 はるか沖合いには白帆がうかび、のどかな平潟湾が描かれている
註 真砂=こまかい砂  今では夏島も陸続きとなり平潟湾には水鳥の飛び立つ風景も見られなくなったが、野島公園ふもとでは家族づれや若者たちが腰をおろしたり、潮干狩 りを楽しんでいる

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金沢八景の昔と今へ                          

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