牡丹散ってうちかさなりぬ二三片 〈蕪村句集〉与謝蕪村
牡丹は中国原産で花の豪華さから「花王」とよばれ、清代には国
花として珍重されました(現在の国花はウメ)。
日本には平安時代初期(奈良時代という説もあります)に渡来し
「枕草子」 第一三七段には
“台の前に植えられたりける牡丹などの、おかしきこと”
とあります。
牡丹は江戸時代になると多くの園芸品種が作られました。
(牡丹の品種は こちら)
ボタンの名は中国名の「牡丹」を音読みしたものですが、富貴草、
二十日草、深見草、名取草、山橘などの別名も多くあります。
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