美女石と姥石(称名寺境内)
国指定史跡となっている称名寺境内の中心となっているのは阿字ヶ池で すが、池の西北隅に二つ並んで立っていたのが、金沢四石といわれる美女 石と姥石です。 |
ー美女石・姥石伝説ー その昔、北条の姫と乳母が称名寺の池のまわりを散歩していたとき、姫 が足を踏み外して池に落ちました。 乳母は姫を助けようと池に入りましたが、二人とも溺れ死に、やがて石 になったという伝説があります。 また溺れた二人を供養するために、その場所に二つの石を立てたという 言い伝えもあり "称名のみのりの池の美女石も姥もろともに蓮のうてなに という歌が添えられています。 (註 みのり=仏法上の尊敬語 うてな=台) この石はもともと庭園に奥深く静かな雰囲気を加えるために水辺に配 置された庭石で元享2年(1323)に作られた称名寺結界図にも描かれ ていますが、美女石・姥石の名前は江戸初期につけられたようです。 |