山ノ内下町下町内会の工事説明会が中止となる!


  4月7日の当ブログ記事「山ノ内下町下町内会への工事説明会の様子」にて、町内会より工事説明会の再開催を要請され、4月18日に再度行うことが決まった旨お伝えしましたが、急きょ市から中止の連絡があったとのことです。

 以下の山ノ内下町下町内会回覧によると、市は「別紙の理由」にて説明会を中止にしたとのこと。「別紙」には、A仮処分命令の申し立てが行われたこと、B急傾斜崩壊危険区域の工事許可が出ていないことが記載されており、この2つの理由により工事が1か月ほど休工となることが明記されています。つまり、2つの理由により工事が1か月ほど休工になるので、工事説明会は中止にするという理屈です。

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 しかしながら、仮処分命令の申し立て中でも法的に工事は可能ですので、仮処分を理由に1か月休工する必要はありません。ましてや市は、住民への工事説明会が終わっていなくても工事に着工したくらいですから、法的に問題なければ仮処分を申し立てされようとなんだろうと工事を始めるはずです。

 急傾斜崩壊危険区域の工事許可が出ていないことについては、県の土木事務所は市民からの問い合わせに対し、市に求めている追加書類が未だに出ていないためとしています。あくまでも事務手続き上の理由で県事務所から指摘された不備を修正せず放置したのが問題で遅れているというのが事実です。

 つまり、工事が1か月休工なのは上記の手続き不備のためということになりますが、市は仮処分の申し立ても休工の理由に加えることにより(事実道路課は住民に対し、口頭でも仮処分があるから工事ができない旨の発言をしています。)、工事が遅れることへの批判の矛先を洞門の保全を求める人たちに向け、市の事務手続き不備の事実を薄めようとしています。工事休工を仮処分申し立てのせいにするのは、問題をすりかえて人のせいにする狡猾姑息な発想だと思います。

 また、休工になったから説明会を中止ということですが、工事自体が中止になったのではなく休工であり、1か月後には再開するのですから工事説明会を中止する理由にはなりません。鎌倉市は工事の1か月休工や工事説明会中止の理由を他人のせいにせず、真摯に対応して頂きたいと思います。

 工事の手順についても、市が第三者機関として委託したトンネル技術協会で検証された当初の手順と何故か変わってきています。当初の目的通りに危険を排除し、安全を確保出来るのか実際に大船側の準備工事を見て疑問の声もあがっています。もう一度我々の訴えを無視せず、耳を傾けてほしいと思います。