山ノ内瓜ヶ谷町内会への工事説明会の様子


  以下、当該町内会の方から説明会の様子の報告を頂きましたので、掲載いたします。
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山ノ内瓜ヶ谷町内会「北鎌倉隧道安全対策工事」説明会

平成28年4月11日 18時〜20時20分 山ノ内公会堂

出席者 鎌倉市都市整備部道路課;前田次長、森課長、横山、臼井、水谷
    齋藤建設;神

参加者 約30名
 
 冒頭、28年度町内会長から、「なぜ今、瓜ヶ谷で説明会が要求されたか」という説明があった。それによると、瓜ヶ谷地区は、「安全対策協議会」を通じて、開削工事に賛成したような形になってしまっているが、昨年夏の住民アンケートでは、住民のほとんどが隧道の保存を願っていること※が確かめられた。

※回収223票中、恒久安全工法=開削を望むのは9票のみで、202票が「安全とトンネル保存が両立する工法を望む」としていること。

 そのバックグラウンドとして、文化と緑豊かな地域を住環境として大切にし、過去に台峰の保存運動も経験している住民の意識が高い地域であること。住民は最寄りの駅として北鎌倉駅を日常利用しており、駅の景観と一体化した隧道付近の景観を大事にしている、ことが挙げられる。

 しかし、これまで住民向けの説明会は一度も開かれずに、先週から工事が始まってしまった。本体工事にはまだ取り掛かっていないため、緊急に工事説明会を開催してもらうよう、道路課に要望したと説明された。

 
 齋藤建設からの15分間の説明の後は、工事の前提として様々な許可、同意、などの手順を踏まずに工事を強行するのはなぜなのか?という疑問が集中した。(工事は、風致条例による市内協議、県への急傾斜地工事認定、係争中裁判、仮処分申請が未承認のまま実施している。)

 もちろん、法的に係争中なのにあえてなぜ?という疑問もでた。隣接地権者の同意を取っていないのに「今後きちんと話し合いをさせていただく」と繰り返すため、苛立った質問者が「ではこれまで、いつ説明に行ったのか、という質問をは立つ場面があった。すると担当者が「わかりません」と答えて皆を唖然とさせた。

 そのほか、齋藤建設への支払いはどのようにされるのか、という質問がでた。すでに4割は支払われていること、今後工事内容が変更となればそれは契約変更で可能である、という返答がされた。

 最後に、「許可など、正当な手続きを踏まずに工事をすることのないよう」に確認を行った。今後、こうした手続きが、きちんと住民に提示されるよう、町内会役員会から市に働きかけていくことが、参加者から要請され、了承された。また、今回の説明会では市側が説明できないことが多く、住民の納得が得られないことから第2回の説明会を開催することが決まった。 

 工事の詳細な工程を毎日掲示して欲しいという要望に、齋藤建設は快く応えていたが、鎌倉市道路課は全体的に強弁・開き直り、という印象が強かった。

 こうした説明会に初めて参加したという住民からは、「びっくりしてあきれた」、「ずらりとならんだ道路課職員のうち、鎌倉市在住が一人だけだったのもショック」という声が多くきかれた。説明会が終了しても、なお担当者を取り巻いて住民が「鎌倉市のために、考え直したほうがいいよ」と諭しているのが印象的だった。