岩塊・洞門を破壊から守り後世に伝える決議文


  10月20日の「北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネルの保存について考える集い」では、すでにご報告しているとおり、集会決議「岩塊・洞門を破壊から守り後世に伝える決議文(案)」を読み上げ、会場に響き渡る拍手で採択いたしました。以下にその全文を掲載いたします。

岩塊・洞門を破壊から守り後世に伝える決議文

 1973年11月3日制定の「鎌倉市民憲章」は、その冒頭で「鎌倉は、海と山の美しい自然環境とゆたかな歴史的遺産をもつ古都であり、わたくしたち市民のふるさとです。」とうたいあげています。

 わたしたちは、鎌倉市長ならびに鎌倉市行政が、この「鎌倉市民憲章」の精神を遵守することを求めます。北鎌倉駅沿いの岩塊・洞門(トンネル)は、円覚寺の結界をなす史跡、鎌倉の玄関口をなす景観、めずらしい地層として価値があり、その破壊ではなく、保存に尽力すべきです。

 これまで岩塊上部の間伐・手入れを行わず、荒れ放題にし、安全をおろそかにしてきた責任を棚上げにすることなく、保存をしつつ安全策をこうじるべきです。洞門(トンネル)は、車やバイクが失速せざるを得ない自然のバリアーとして地元住民や観光客の歩行の安全を守ってきたのであり、破壊して4m道路を通すのでは危険を増すばかりです。大船側に新しい改札を作って迂回できるようにしたり、車両を通行止めにするなど、安全対策は様々に考えられます。

 鎌倉市民憲章はまた、「わたくしたちは、お互いの友愛と連帯意識を深め、すすんで市政に参加し、住民自治を確立します。」とうたっています。「北鎌倉駅裏トンネルの安全対策協議会」は、破壊を前提にして住民自治の精神を踏みにじることのないようにすべきです。

 「わたくしたちは、鎌倉の歴史的遺産と自然及び生活環境を破壊から守り、責任をもってこれを後世に伝えます。」(鎌倉市民憲章)

 以上決議する。

2014年10月20日(月)

北鎌倉駅添いの岩塊・トンネルの保存について考える集い 参加者一同