2014年10月20日の集いのご報告


 10月20日(月)午後6時から8時にかけ、北鎌倉駅に近い山ノ内公会堂にて、会場一杯の58名の参加を得て「北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネルの保存について考える集い」を開催しました。

 最初に会の代表が「経過・保存活動報告」として40分余り話しました。
 とくに、鎌倉市の都市整備部・道路課が、文化財専門委員会会議の議事録をねつ造・偽造と言える手口を含め、保存を求める委員の声を削除したり、破壊に向けた情報操作を行っていることがつぶさに強調されました。8月28日に開催された第5回「北鎌倉駅裏トンネルの安全対策協議会」が、『開削による全面破壊でよし』と決を採った前提自体が崩れ去っていることに会場全体の憤りがひしひしと伝わりました。

 次に、馬淵和雄先生(日本考古学協会理事、同埋蔵文化財保護対策委員会事務局次長 他 ~鎌倉市内の遺跡を発掘拠点として、30年以上中世考古学の研究に従事)が、「失われゆく心の風景-史跡」と題して、プロジェクターで図や写真を多用して40分余りの熱弁でした。武家のまちとして鎌倉を押し出して世界遺産登録を追求するのであれば、武家発祥の重要な史跡を無くしてどうするのか。武家の何が残っているのか。円覚寺の結界であり、東の朝比奈の堡塁と対をなして鎌倉の西の境界をなす岩塊・洞門を破壊する権利が誰にあるのか、と語気を強めて訴えました。
 また、講師である馬淵先生自体が、決議だけでなく、保存の署名運動をぜひ展開するべきだと強く語られました。

 その後、30分ほど、会場からの質疑応答、意見を受け、保存を願う熱い思いが次々とわき上がりました。会場で最後に回収したアンケートへのご意見も含め、署名運動をぜひやってほしいとの要望・意見が多々ありました。鎌倉市長・行政にたいして「私の提案」をどんどん出していくこととあわせ、会としても今後署名取り組みの準備をしていきたいと考えています。

 最後に集会決議「岩塊・洞門を破壊から守り後世に伝える決議文(案)を読み上げ、会場に響き渡る拍手で採択しました。

 また、参加者にアンケートを配布し、多くの方々に回答をいただきました。

 この集会の前日の時点でちょうど50名だった会員は、新会員と会わせて62名と拡大しました。おかげ様で赤字だった財政は、黒字となりました。今後の活動におおいに役立てたいと思います。

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以下は市の開削計画完成予想図

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