円覚寺1998.5.20
学生時代の友人達3人と「鎌倉で遊ぼう」とで出かけました。2年ぶりに会う友人達は、心は学生時代と変りなく(年月は容赦なく刻まれていますが(A^^;))そして、昨日まで続いた雨が嘘のような初夏の一日でした。北鎌倉の駅で降りて、今日はまず円覚寺方面の出口へ。
円覚寺は、北鎌倉駅のそば、鎌倉五山第2位の寺院で、約6万uの広い寺内は、ちょっとした散策には持ってこいの場所です。線路に面した広い石段を上って総門を入ると、大きな山門(二重門)が見えます。(別名を三門と呼ばれています。)立派な山門をくぐりぬけると、仏殿が構えています。比較的新しいこの仏殿は昭和39年に再建されたものだとか。安置されている仏像は、本尊(宝冠釈迦如来像)、梵天像、帝釈天像、いずれも鎌倉期の仏像彫刻を代表するものです。仏殿の左側の道を、山にむかってしばらく歩いていくと(妙香池という小さな池には、たくさんの小亀が岩に上がっていました。)左手に仏日庵(ぶつにちあん)があります。ここは、川畑康成の「千羽鶴」の舞台になったところです。
右手に昔、白鹿がでてきたと言われる白鹿洞を眺めながら、小さな石段をのぼりつめると山の際にある黄梅院です。ここは小さい庵ですが、たくさんの植物が植わっていて円覚寺のなかで私がもっとも好きな場所です。大輪の白い鉄線花が、見事でした。あんなに大きな鉄線花を見たのは初めてでした。
円覚寺には、その外に洪鐘(おおがね)、松嶺院(しょうれいいん)、選仏場、居辞林、舎利殿、弁天堂などがあります。今回は行きませんでしたが、弁天堂茶屋からの眺望はお薦めです。それから、私たち一行は「やはり北鎌倉は、縁切り寺でしょう。」ということで東慶寺へ向かいます。円覚寺をでて目のまえの踏み切りを渡ると、白鷺池(びゃくろち)。水辺の少ない北鎌倉では、めずらしく国指定名勝になっています。さあ、白鷺池を越え道路にでると、後はいつものコースです。(道順は省略)
東慶寺では、可愛らしいカルミア(アメリカシャクナゲ)が、散り初めていました。芝の上に散り落ちたピンクの小花が、切り紙をこぼしたようにも見えます。(こういう絵柄(風景)は好き。)
東慶寺を後にした私たちは、鎌倉街道を徒歩で、鶴岡八幡宮へ。(建長寺には寄りませんでした)ここは初詣客が多く、鎌倉の象徴ともいえる場所です。本殿でお参りを済ませた後、小町通りへ。最近人気の「いも吉」のおいもアイスクリームを食べ、昼食もサツマイモコロッケ入りカレーという、芋づくしを味わいながら、お互いの近況などの話に花を咲かせたのでした(笑)
山門に青葉繁りて影残る
鉄線花おもひ絡まる朝まだき
カルミアの花散りそめし寺の庭