撮影スポット探訪2005〜無縁坂からB.Y.Gまで〜

by夢百合草&無縁坂より愛をこめて
文中(夢)は夢百合草、(無)は無縁坂より愛をこめて が書いた ものです。
写真6は夢百合草さんのご主人「ニコさん」、あとの写真とキャプションはすべて無縁坂より愛を こめてが担当しました。
写真はすべてクリックすると大きくなります。







プロローグ
今年はどこのコンサートに行こうかな、と会報のスケジュール表と会社の休日表を照らし合わせてみます と……東京のホテルニューオータニディナーショーになってしまいました。 予約のTELはなかなか繋がらず、大変な思いをしましたがなんとかGet。 さっそく旅行の計画に取りかかりました。
計画に追加したいのは、
「『季節の栖』撮影スポット探訪」 (以前、黄菜さんのHPに無縁坂より愛をこめてさんが寄稿したもの)
○アルバム「夢のつづき」のジャケット撮影場所(会報やパンフを必死に探したけど 見つけることができず、ギリギリになってさだ企画さんの方へ、往復はがきにて問い合わせたところ、 とっても丁寧な回答をいただきました)
では、さっそく出発ーっ!(夢)


上野駅
12月23日午後1時30分に、定石どおり、 上野駅中央改札口前「翼の像」で待ち合わせ。
なんやかんやで自宅を出るのが遅くなってしまい、途中でとるはずの昼食をとれないまま 上野駅に5分前に到着。改札を出て、ベーカリーショップで大急ぎでパンを食べ、 翼の像の前に立っておられた夢百合草さんご夫妻と対面。
すぐに、調べておいた「東大構内」行きの都バスのバス停へ。予定通り1時42分発のバスに乗れました。 (無)


無縁坂
予定になかったのですが、以前に夢百合草さんがいらしたときはあいにくの雨だったようなので、 もう一度行ってみようということになり、「竜岡門(たつおかもん)」で下車。無縁坂に向かいました。 ニコさん(夢百合草さんのご主人)もなかなかの「まるま」のようで、無縁坂にはいらしたことが あるそう。途中の道すがら「ああ、ここは覚えがある」などと懐かしそうでした。
午後の無縁坂には陽が当たらず、まわりの明るさと比べて暗くしんとしていました。
何枚か写真を撮ってから、徒歩で竜岡門に戻りました。 途中、東大の塀の中に新しい病院ビルが見えました。 なんだかすごい高級マンションのようでした。まだ工事中のところもあり、祝日だというのに 赤いクレーンが働いていました。(無)

病院の暗い通路〜三四郎池
「『季節の栖』撮影スポット探訪」で紹介した病院ビルの暗い通路と 癒し犬ネネを 見に、病院外来入り口へ。 ニコさんは、夢百合草さんをさださんと同じ位置に立たせて写真を撮って大喜び。 ネネは、ダンボールのハウスで寝ていて、呼んでも出てきてくれませんでした。
次に、会報の表紙写真に使われた、かつてグラウンド入り口だった構造物(写真1)。 この日は、近くに車がなくて、いい写真が撮れました。
三四郎池の入り口にも行って、さださんがザリガニを釣った大石の上で写真を撮ったりしました。(無) 









写真1 写真1(表紙の構造物)
会報135号の表紙が撮影された場所。 表紙の時にはなかったステッカーは、東京大学が国立大学法人になったのを機に 新しくした大学のマーク(黄色とブルーのイチョウ)のようだった。


石畳
以前の探訪で場所が特定できなかった石畳ですが、午後のせいか、安田講堂に向かって左側の斜面 (「季節の栖」撮影スポット探訪C石畳の3枚目の写真の場所)に、プログラム(Vol.40)や 「季節の栖」歌詩冊子p.9の写真とよく似た光と影が出ていて(写真2)、雰囲気がすごくそっくり でした。
両方の写真を見比べているうちに、プログラムではさださんの左肩の先、歌詩冊子では右ひじの先に、 同じ灰色のしみがあることに気づきました。 これを探そう、ということになり、3人で仔細に石畳を観察したところ、 あったのです!このしみが。 実際はしみではなく、その石だけが少し黒っぽいだけですが…。

写真3はその部分のアップですが、わかりますか?
さらに、プログラムではさださんの左腿の前、歌詩冊子では右ひざの前に、独特の割れ口のある石がある ことに気づき、これを実際の石畳で探し、見つけました。 その部分のアップが写真4です。
写真3や4が写真2のどこにあたるか、パズルみたいですが探して みてください。それがわかれば、写真2の中でのさださんの立ち位置もわかります。

この石畳は、安田講堂の正面に向かって上り坂になっていて、上りきった高さに植え込みがあり、 その高さのまま石畳の西に伸びており、石畳からも階段で10段くらい上がるようになっているのです。 さださんは、石畳の坂道のかなり麓のほうにいて、カメラマン(タムジンさん)は植え込みから 見下ろす形で撮ったのだと思います。
祝日だったので、犬の散歩に近所の人が歩いているくらいで学生はほとんど通りませんでしたが、 平日なら、大人が3人で石畳を覗き込んでいるのはかなり不審がられたことでしょう。(無)



おっしゃる通り時間帯が良かったようです。太陽からは建物の影になってしまう石畳でしたが、 その反対側にある建物のたくさんの窓ガラスからの反射で柔らかな光が生まれていましたね。(夢)


























写真2
写真2(撮影スポット)
コンサートプログラムVol.40および「季節の栖」歌詩冊子p.9などが撮影された場所。さださんの立ち位置は この写真の下から1/3くらいのところ。 奥の柱は上記3枚目の写真にある3本の柱のうち左のもの。

写真3 写真3(灰色のしみ)
撮影スポット特定のきっかけとなった灰色のしみはこの写真の右から4列目の灰色の濃い石。 手前の窪みにはごみ(さださんの撮影時にはなかった?)がはいっているが、遠くから見るとやはり 濃い灰色に見える。 そこから左に2列いったところの白い石の中に灰色の頭が出ている部分も特徴的。

写真4 写真4(独特の割れ口の石)
撮影スポット特定の決め手になった石。写真中央にある、逆くの字のような割れ口のある石。
写真2と比べると、時間の経過により明るい光の当たっている部分は石4個分くらい奥へ移動している。


藤棚
以前の探訪では、工事中で アルミ色 (あれはトタンかブリキですね)の塀におおわれていた藤棚は、 この日は周りがすっきりしていました(写真5)。 ただ、さださんが写真を撮ったときにはあった樹木がかなり伐採されていて、風景は変わっていました。
さださんの立ち位置にそれぞれ立って、同じポーズで写真を撮ったのはいうまでもありません。(無)











藤棚
写真5(藤棚)
木が生えて、雑草が茂っていたうしろの景色はずいぶん変わってしまった 。ベンチの上にはコーヒーのこぼれた跡が…。


近江屋洋菓子店
「夢のつづき」ジャケット撮影場所、渋谷のB.Y.Gは開店が5時なので、少し時間があります。 安田講堂の下にある生協の中央食堂が営業中の幟を出していましたが、そこまで戻るのも面倒なので、 赤門から出て、本郷三丁目付近でお茶でも飲もうということになりました。
本郷通りの左側にある「近江屋洋菓子店」 にはいりました。入り口にL字型のショーケースがあり、 クッキーやケーキが並んでいます。 ショーケースの続きにカウンターが5席くらい、左側の奥にテーブル が二つ、という細長いつくりです。 ショーケースでケーキを一つ選び、それに500円追加してフリードリンクとなります。
飲み物は、コーヒー、紅茶のホット、アイス、それにミルクは勿論ですが、生ジュースが 各種そろっていました。フランボワーズ、イチゴ、みかん(これは本当に温州みかんでした)、 グレープフルーツ、パイナップル。デカンタにはいって、氷水に漬けてありました。 果物をそのまま搾っただけなので、甘さが足りないときにはどうぞとガムシロップが別において ありました。
さらに、鉄のなべに「熱いのでお気をつけください」と書いてあり、これがなんと、 ボルシチ。 歩き疲れていたので冷たいジュースばかりで、ボルシチには手が出ませんでしたが、 「そういえば、長崎の自由飛行館でさだ家のボルシチというメニューがあったよね」 「エンおばあさんがロシア帰りだったからね」など、話題は何でもさださんに結びつきます。(無)


都庁前
当初、東大から渋谷へは池袋まわりで行って、途中、高田馬場でとこしへ看板を見せてあげようと 思っていたのですが、12月19日になくなってしまったことがわかり、急遽、 都庁へ行って 「とこしへ」ジャケット撮影場所でも探そうか、と考えたのです。 本郷三丁目で地下鉄大江戸線 に乗ろうとしたら、駅を間違えてしまいました。
大江戸線は最近できた都営の地下鉄で、これまでの本郷三丁目は営団地下鉄 (いまは東京メトロといいます)丸の内線の駅です。それを改札は同じと思って、丸の内線の改札を 入ってしまったのです。切符も、なぜか都庁前は買えたんですね。 本当は、丸の内線の新宿で乗り換える切符だったようです。
改札をはいってすぐ正面に 「ここは大江戸線ではありません」と大書されていてようやく気がつき、パスネットカードや 切符の料金は全額返してもらえました。
大江戸線の本郷三丁目駅は、春日通り沿いにあるんですね。 大江戸線は新しい地下鉄なので、もぐることもぐること。地下5階くらいのところに駅がある感じです。 これでのんびり15分ほどかけて都庁前に着きました。
エレベーターで上がってすぐに都庁第一本庁舎。「とこしへ」のジャケットと比べると、 タワー部分より下はこのビルではないことが分かりました。
新宿駅西口に向かって歩きながら振り返ると、手前に 京王プラザホテル南館が重なってきました。 窓の数や最上階の壁の感じから、これがジャケットで右のビル群の都庁の手前の低いほうのビルだと 分かりました。黒い四角い部分が二つあるビルも京王プラザホテルの本館であることがわかり、 線路の反対側のかなり遠くから撮られたものだろうというところまで判明しました。
その後のビル探し顛末は「蛍茶屋」にあります。(無)

※ビル探し顛末はこちら にまとめました。(サイト管理者)


B.Y.G
新宿からJRで渋谷へ行き、ハチ公口を出て、道玄坂を上がりました。
クリスマスイブイブの祝日とあってすごい人、人、人。道玄坂を200メートルくらい行くと、 右に「百軒店」の看板が。ここを右にはいったところ、なんだか妖しげな雰囲気。 薄暗く、閉まっている店も多く、開いている店も「大人の○○」だったり…。
夢百合草さんが事前に さだ企画に問い合わせをして場所がはっきりしていたので踏み込んでいけましたが、そうでなかったら、 ちょっと…、という感じ。 100メートルくらい行くと、左にピンクの看板で「B.Y.G」の 文字が(写真6)。
夢百合草さんと二人だったら躊躇するところでしたが、心強いニコさんが一緒だったので思い切って ドアを開けました。 入り口をはいってすぐに中2階へ通じる階段があり、それを上がると、まあ、「夢のつづき」の世界 そのものではないですか!(写真7)
開店直後でお客も少なく、ニコさんがお店の人の了解を得てくれたので、写真を撮らせてもらいました。 飲み物を注文してお店の人に聞くと、さださんのサインの場所も教えてくれました(写真8)。
ジャケットのバックになった壁と同じ壁ですが右側に2mくらいは離れていました。 さださんのサインの一角は有名人のものばかりだそうです。
日付は2002.5.19(14かな?)。ジャケット写真撮影時のものだとすると、 「夢のつづき」が出たのは2002年9月26日ですから、4ヶ月も前に撮られたことになりますね。(無)


B.Y.G外観
写真6(B.Y.G外観;ニコさん撮影)
妖しげな雰囲気。女二人ではちょっと躊躇する。






写真7(「夢のつづき」ジャケット撮影場所) 写真8(さださんのサイン)
写真7(「夢のつづき」ジャケット撮影場所)
やや角度は違うが、ハートの落書きとその左上の長さ5センチくらいの
線、 右上の 「KABAO」などに着目。椅子も同じだが、テーブルは丸かっ
た。 ジャケットに写っている四角いテーブルは、店の別のコーナーに
あった。
スピーカーの下の細かい落書きは、30周年プログラム(Vol.47)の58
ページに 写っている。



写真8(さださんのサイン)
おなじみの顔のイラストと名前と日付。
日付は2002.5.19(または14)
プログラムVol.47の72ページは合成。サインの場所が違った。




エピローグ
渋谷から赤坂見附へ地下鉄で行き、ホテルニューオータニで、ディナーショーの入り口付近の写真を 撮りました。ホテルに着いたのは6時半ごろでしたが、4時からの第一部がまだ終わっていないとのこと でした。(無)
その後、夜8時から始まった第二部のディナーショーが終了したのは11時頃。 シャンパンとまさし様の歌声と、それから撮影スポット探訪に、ほろ酔い気分で東京の夜は更けて いったのでありました。(夢)




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