Flight No.0024トップページへ 愛車フェアレディZ33にサスケを乗せて…
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No.02-a
Trip to
Siretoko&Nakashibetu

第1章「…え?逆方向!?」の巻き


双眼鏡も買ったョ!
行く前には本を読んで予習♪




札幌千歳11:05発
女満別行きに搭乗なのだ!



行ってきまーーーーす!!
可愛い緑色のチビ飛行機♪
2011.2.25(fri)〜27(sun)
「知床・ウトロ〜中標津へ」1日目

特別番外編:夫婦2人で行った道東「知床&中標津」の旅行記です。長いです。(笑)
サスケはドッグホテルでお留守番だったため登場しませんのであしからず。


私達には北海道に住んでるうちに是非行っておきたい場所がある。それは知床半島!同じ北海道とはいえ知床半島はやっぱり別世界。
道外に住んでいて、もし2〜3泊くらいで北海道旅行を計画したら、やっぱり、「札幌に泊まって〜、小樽で美味しいもの食べて〜、函館の夜景も見て〜、可能なら足を伸ばして旭山動物園か富良野あたりにも行きたい!」という感じのプランになるのが普通だと思う。もし知床に興味があったとしても、距離もあるから同じプランにねじ込むことはかなり無理がある。「じゃぁ、またの機会にしよう」と思っても、費用など考えるとそう簡単に「またの機会」がやってくる事もなく、そうなると世界遺産として登録されている知床半島には結局行けず…という事になりがちだよね。
だから、絶対に北海道に住んでいるうちに行っておきたい!と思ったのだ。それに、この3月で私達は結婚15周年を迎える♪たまにはサスケ抜きの夫婦水入らずで、豪華に旅行を楽しむのも悪くないんじゃない?と思ったりもした。ちなみに、北海道に住んでいる人間でも知床にわざわざ旅行に行く人は少ないようで、職場の皆には「えぇ〜!何で知床?しかもこの寒い時期に!」と思いっきり変人扱いされたョ。(苦笑)
1年で1番寒い2月のこの時期に行くのには勿論ワケがある。それは流氷とともに、天然記念物でもあるオジロワシ、オオワシを見る事ができるから!「生き物好き」を超えて「生き物マニア」となりつつある私にとって(え?もうなってるって?汗)、絶対にはずせない鳥なのだ!
ついでに。今回のこの旅、2日目は同じ道東でも中標津(なかしべつ)に向かう予定。そこでもやはり天然記念物である「シマフクロウ」や「エゾクロテン」を見るのが目的なんだよね〜。そう、今回はズバリ!『祝!結婚15周年〜野生動物に会いに行こう!〜』という生き物三昧な旅なのです。(笑)

8:30。サスケをペットホテルのお迎え車に乗せて見送り、初体験となる「水道の水抜き」をして、セキュリティーをかけて、いざ出発。まずは千歳空港へ向かう。そこから女満別空港へ飛ぶのだ。千歳空港へ向かう快速エアポートという電車に乗り込み、ワクワク旅行の話をしていると、耳に入ったのが社内を流れるアナウンス。
「次の停車駅は南小樽〜南小樽〜」
「へ!?」
「嘘でしょ?コレ、逆方向じゃない??(大汗)」
血の気が引いて青ざめる私達2人。
そんな遠く、逆方向に南小樽まで行かれた日にゃ〜、飛行機なんて間に合わないよ!どうする!どうなる!?嘘でしょ?マジで〜!?もう、この旅行は終わった…と、15分くらい青ざめていただろうか。いや、実際は5分くらいだったかもしれない。すると、「先ほどのアナウンスに誤りがありました。次の停車駅は新札幌〜新札幌〜。大変失礼致しました」と訂正のアナウンスが流れた。
はぁ〜〜〜、焦った!本当にビビッた。勘弁して!寿命が縮まったョ!

無事に千歳空港に到着。さぁ、ここからは飛行機。女満別行きの飛行機はチビサイズで緑色の可愛いヤツだった。40分程度の空の旅。だけど馬鹿にできない。油断は禁物!私のこの筋金入りの「酔う体質」は本当に怖いのだ。ということで、乗り物酔いの薬をシッカリと飲み、飛行機に着席したら1号の存在は無視。寝る。寝る。寝る。
順調に眠っていたけど、着陸態勢に入ってから大気の状態が不安定で揺れる、揺れる。ウゲェ〜、このフワフワ感が…気持ち悪…いぃ。これ以上、続いたら私…きっと…、と思っていると、突然、ゴゴーーー!ガタガタ…!ゴゴゴーーー!で、着陸。死人にはならず若干弱った程度で地上に降り立った。

雪の女満別空港。(12:20)
そう、雪。
って、…ナヌーッ!?雪ですとーッ!?天気予報では晴れだったのに〜!(焦)まぁ、道内よくあることですが、天気予報なんぞはあまり当てにはなりません。かなりの勢いで雪が降ってましたよ。(涙)レンタカー移動なのにこの雪、大丈夫か?不安だよ〜。

今回、私達のお供をしてくれることになったレンタカーはレガシィ。頼みますョ、レガちゃん。1号と協力し合って安全に私達を運んでおくれ。
2月の道東…。雪道、吹雪、アイスバーン、ブラックアイスバーン、ミラーアイスバーン、スタック、ホワイトアウト、ご臨終、などなど、怖い言葉が次々と頭に浮かぶ。1号は普段、多少仕事で雪道を運転することはあるらしいけど、私はまず無いし、無理!危険すぎるので運転は完全に1号にお任せすることにした。
事前に同じような状況(=冬の道東でレンタカー移動する旅行者)はいないかとネットで調べたところ、「死にたければどうぞ」的なアドバイス(?)が複数書かれていたのを見つけたため、私、かなりビビりまくり。(汗)
1号にしつこいくらいに「スピード出さないで!」「凍ってるから!」「もうすぐカーブ!カーブ!」と横からいちいち告げる。風邪で弱りかけの1号がみるみる弱っていくが、どうしようもない。頑張ってくれ、1号!(残酷な2号なのでした)

雪の中、女満別の道の駅でまずはお昼ゴハン。そして網走方面へ北上!めざせ、オホーツク海!待ってろ、流氷!
と意気込んだものの、どんどん雪は強くなり、そのうち吹雪状態。海が見えない〜。横を向いても雪が舞ってて(霧も出てて?)真っ白な世界。ってゆーか、たびたび前方もよく見えないような状況にもなる。ヒィー。
流氷が来ているのか、一体どんな様子なのかが確認したくて、海岸沿いの「北浜駅」などに立ち寄るも、降りしきる雪に負けて早々に車に退散。(苦笑)え?流氷?えっと、それが…見えたは見えたけど、スッカスカ。「海にプカプカと氷が浮かんでます」ってな状態。ま、まさか、このまま知床までこんなスッカスカじゃないよね?ないよね??(流氷は風向き、気温などの影響で、たった1日で状況が変わるらしい。昨日までビッチリ&ギッシリ接岸していても、翌日にはスッカラカンなんて事もあるんだって!)
流氷を気にしつつ、よく見えない海をチラチラ気にしながら走っていると(1号は前を見てるョ。笑)何となく車が詰まり始めた。かなり雪も降ってるし前方の視界は悪い。何?何?なんで急に遅くなったの!?と不安になりながら辺りを気にしていると、パトカー発見。もしや、事故?っと思っていたら…。道路脇に落ちて横転し真っ黒焦げになった車が…!!
炎上シタッテコト?
ヒィィーーーー!!(((( ;゚Д゚))))

その後、斜里駅付近でトイレ休憩し、自分達も丸焦げにならないように気を引き締め直す。さぁ、この先はいよいよ知床半島へ入っていくよ!車は徐々に減り、道はますます雪道。時刻は15:00。だんだんとそれらしい雰囲気になってきたぞ〜。ワクワク。同時に車の挙動にヒヤヒヤ。
目的地であるウトロの町の少し手前で寄り道。「オシンコシンの滝」は観光名所だし、見ときましょ♪山の斜面をズンズン登っていくと、立派な滝が出現。おぉ〜!…そして、振り返ると高い目線でオホーツクの海が見下ろせる。おぉ〜〜!!流氷たくさんあるじゃ〜ん!わーい、わーい!
ここまで来ればもう宿に着いたも同然。ひと安心。ということで、チェックインの時間ではあったけど、宿泊するホテルをそのままスルーしてもうちょっとだけ足を伸ばして半島を進んでみる。だって、どうやらそこから先が「本物の知床」って感じらしいしね〜。(笑)
で、走ってみて納得。一気に車の数が減り、景色も変わり、道は登りになり、カーブが出現。夕暮れ時に差し掛かり、気温も低下。路面状況も変わり…
ツル〜ン、ツルツル〜〜ン♪♪
え!?レ…レガちゃん?
思いも寄らない方向へ可憐に滑っていくレガちゃん号。ギャー!キミはどこへ行くつもりなのーーーーー!!(大汗)幸い、反対車線から車も来なかったことと、1号の落ち着きっぷりのおかげでレガちゃんの正気を取り戻すことが出来たけど、怖かったよぅ〜。ふぅ。
が、しかし。そこはやはり「本物の知床」だった!すぐに道端にいる鹿を発見。しかも群れで。そうそう、これこれ!こうでなくちゃ!(興奮)

鹿の群れも見たことだし、日も暮れてきたし、知床ビジターセンターは到着して5分で閉館時間だし(笑)ってことで、Uターンしてホテルへ。1号、運転お疲れさまでした〜。

第2章「吹雪の中、知床へ」の巻き


天気悪くてよく見えない…(苦笑)
海に浮かんでるのは流氷だよ!





木の雪氷もイイ感じ!
オシンコシンの滝



キミ達は姉妹かな?
鹿さん、背中に雪積もってるョ〜


第3章「バッカルコーン!」の巻き








どれも美味しい!
1号はカニ身、カニ汁、イクラ丼だ〜


綺麗だね〜
迫力のオーロラファンタジー


クリオネ観察中の2号
もう1度見せておくれ♪
チェックインを済ませてから夕食までの間、1号はお風呂、2号は昼寝。それぞれの時間を有意義に過ごし、さぁ、お待ちかねの夕食だ〜♪食べに行こう〜♪バイキングの会場へ向かう最中、ホテルのロビー付近で1号に仕事の電話が入った。
放置された私は、ヒグマの剥製を見たり、ワシ情報を読んだり。で、思い出した!1号が「クリオネがロビーにいた」って言ってたっけ。キョロキョロすると丸っこい水槽が目に入った。見てみると、中にたくさんのクリオネが泳いでる。プカ〜プカ〜っと羽ばたく流氷の天使たち。
ん?ん!?おや!?…こ、これは!!
バッカルコーーーーーン!!
そうなんです、何とワタクシ、貴重な捕食シーンを目撃。頭がパックリと割れてバッカルコーン(触手)が飛び出してるところを見ちゃいました。ちなみに多分、共食い…デス。(苦笑)アイツら、「天使」と言われ可愛い姿してなかなかの小悪魔ちゃんなのですョ。
さて、この捕食シーン、これってどうやらとっても貴重な体験だった模様。映像とかじゃなく実際にこの目で捕食現場を見ることってなかなか出来ないらしいのだ。ってことで、超ラッキー!この「生き物旅行」で私、ツイてるかも〜☆生き物とは関係無いけど、部屋番号も誕生日と同じ515だったし!明日はきっとオジロワシにオオワシ、わんさか見られる気がしてきたぞ〜☆(←お気楽な脳ミソの持ち主)

夕食は、豪華な和洋中バイキング。お料理の種類が山ほどあって迷っちゃう〜。そしてどれも美味。食べたいモノを1つ1つ少量ずつ取ってきても品数があるから、食べ終わる頃にはお腹がいっぱい!もうダメ、無理!…と言いつつ、しっかりデザートまで頂いて、〆は食後のコーヒー。ん〜満足♪
さぁ、食後の腹ごなしに”オーロラファンタジー”を見に行こう!

20:00。ここ知床・ウトロでは2〜3月の毎晩”オーロラファンタジー”というイベントを開催している。実際に昭和33年に知床で大規模なオーロラが観測されたらしく、それを再現イメージしたショーなんだって!(悪天候時は中止)雪が結構降ってるから今夜の開催はどうなるのかな〜と思っていたけど、どうやらやるようだし、夜ホテルで特別する事もないから腹ごなしには丁度イイね!って事で、我が家もイベントを見に行くことにしたよ。
ちなみに会場はウトロ港のあたり。ホテルから歩いて10分もかからない場所にあるから気軽に行ける。がしかーし!マイナス10度近いと思われる夜の屋外。しかも雪。そしてイベントは、20分間立って観る”光のショー”。完全防寒が必須だね。厚手のタイツ+足裏に張るカイロ+そこに更に靴下、という「ホカサンド」スタイルで、いざ、会場へ。
うは〜。噂には聞いていたけど、ホントだ。ウトロに宿泊してる全観光客が大集合!って感じ。こんなにウトロに人がいたのか!ってくらいゾロゾロと会場へ集まってくる。それだけじゃない。なんと、わざわざ観光バスで来ている団体さんも複数いるよ!
で。ショーは、と言いますと…。普通に楽しめました。綺麗でした。少々煙かったです。ってトコロかな?動物ネタ以外だと私の意気込みがイマイチ低いのは、まぁ仕方が無いってことで。(笑)一番テンションが上がった瞬間は、行き帰りの途中で外犬コロちゃんと触れ合えた時。これ、ホント。アハハ。(笑)

20分の光のショー”オーロラファンタジー”を楽しんでホテルに戻ると、ロビーで早速クリオネチェック。バッカルコーンしてるヤツはいないか、探す。が、みんな可愛く普通にプカ〜プカ〜と泳いでいた。(底に沈んで丸くなっているのは寝ているのか、死んでいるのか不明)はぁ〜、やっぱり貴重なシーンだったんだね〜。←再確認して喜ぶ私。(笑)
でもって、お風呂タイム。雪の露天風呂を楽しんで部屋に戻ると、もともと弱っていた1号は更に弱っていて、もう寝ていた。やっぱり風邪かな?可哀想に。今夜はユックリ寝るが良い。

さぁ、明日はいよいよ知床でワシ探しだ!今夜はワシも、もう寝よっと♪(珍しくダジャレでまとめてみました。笑)

※2日目はコチラから