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2002.05.17 |
大・陸・横・断 |
太平洋に面したシドニーと、インド洋に面したパース、
その距離約4500キロを3泊4日、
実に65時間かけて走り抜ける
豪華列車「インディアンパシフィック号」がある。
オーストラリアを旅する者の一種あこがれみたいな列車だ。
今回は、アデレードから
パースの手前の街「カルグーリー」まで
27時間の列車の旅をする。
午後6:40、日が沈んだころ、
全長500メートルもの列車がアデレードを出発する。
カルグーリーまで約2500キロ・27時間、
止まる駅はたったの2個所だけだ。
そういえば、アデレードの駅で
かつてケアンズでのダイビングの教え子に会った。
まったくの偶然だ。
彼らはシドニーから乗ってきてすでに30時間乗っている。
次の朝、目が覚めて車窓の景色に驚いた。
見えたものは赤土だらけの乾いた草原だった。
これがうわさに聞く「ナラボー平原」か。
ここでは列車は、
480キロの距離の平坦で直線の線路を走る。
どこまでもまっすぐなのだ。
野生のカンガルーが列車を見ていたりもする。
よくぞこんなところで生きているものだと感心する。
夜の10:30、久しぶりの明かりが車窓から見えたころ、
列車は、かつてゴールドラッシュに湧いた街
「カルグーリー」に到着。
とても退屈で、とても楽しい列車の旅だった。 |
posted on 2002.06.22 |
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