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去年の芥川賞を受賞した短編が収められた一冊です。 文庫本になるのを待とうと思って待ちつづけてたんだけど、 読みたい本が見当たらず、思わず買ってしまいました…。
東京の日比谷公園がパークライフの舞台となります。 オレも何年か関東に住んでたけど、 こういう風な都会の大きな公園には ほとんど行ったことなかったなぁ。 ハトがバサバサ飛び交う中、お疲れのサラリーマンが 昼寝をするところ。早朝には、ご近所のお金持ちが 悠々とジョギングでもするところかと思ってました。
その想像も、ちょっとは当たってたみたいだけど。
さて、本題ですが…。 人生の中に大きなこだわりのようなものを持っていない 主人公の毎日の中にある些細な風景が、 ある偶然の出会いとともに描かれています。
いやぁ、なんかわかる。オレみたい。 と、勝手ながら思っちゃいましたけど…。
些細なんですよ、ちっぽけなんですよ。 公園のベンチに座って、ボケ〜としながら、 そこにいる人物とか動物とかモノとかを なんとなく観察したりしてさ。 会社行って、公園で話して、ジムに行って、寝る。 そんなちっぽけな「日常」を バシッと切り取って見せてくれましたね、この物語は。 そして、この物語は、これが終わりなんじゃなくて ここから始まるんだな、ってところが好きです。
「(前向きに)よし、オレも、決めた!」って、 言える人間に、オレもなりてぇ! |
posted on 2003.10.09 |
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