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いい人になる方法 |
ニック・ホーンビィ(著)/森田義信(訳) |
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ある夫婦。 夫は、世の中の不満を皮肉だらけに 書き連ねるコラムニスト。 妻は、そんな夫の性格に違和感を覚え、 浮気〜離婚の宣告をしてしまう医者。 夫は、妻の宣告を機に「いい人」になろうとし、 DJグッドニュースという名のスピリチュアル・ヒーラー (直訳すると"精神的癒し人"?) との運命的な出会いを果たす…。
出だしがこんな感じの物語です。
もう、イヤになるくらいわかっちゃうんです。 "あぁ〜、もう、わかってるから、それ以上はやめてくれ…" っていうことを、どこまでも追い求めちゃうんですよ、 このバカ亭主は。 で、物語としては妻の立場で進んでいくので 妻の気持ちもわかるんです。ムカつくけど。
あぁ、むずかしいなぁ。 「いい人」にはなりたいけど、 こんな「いい人」にはなりたくないし、見たくもない。 人間ってのは、良い面と悪い面、強い面と弱い面 両方を持ってるから面白いんであって、 どっちか片方に(極端に)偏っちゃうと、 おかしな人に見えちゃうんですかねぇ。 たとえ、その行いが良いことであったとしてもさ。
でも、なんだかんだ言いつつ 最終的にオレの結論としては、
オレはオレなりに行こう!
みたいな、なぜか前向き発言したくなるような、そんな気分。
ニック・ホーンビィ。 『ハイ・フィデリティ』といい、『アバウト・ア・ボーイ』といい、 憎たらしいほど"オレたち"の気持ちが分かってる作家です。 |
posted on 2003.08.19 |
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