トップへ戻る

写真で分かる初心者向け
まぎらわしい野鳥の見分け方
ここ見れば分かるワンポイント

鳥種鳥名の判定は、複数の手掛かりを総合して行うべきものでしょうが、お手軽な「ここ見れば分かるワンポイント」を掲載します。
初心者kenharuが作ったノウハウ集なので、間違いなどがあるかもしれません。お気づきの点等がありましたら、是非お知らせ下さい。
当ページは徐々に掲載数を増やして行く予定です。



更新:201006 コガラ・ハシブトガラの見分け方を訂正

掲載野鳥クリックで飛びます)          

@ ダイサギ  ・ チュウサギ
A アマサギ(冬羽) ・ チュウサギ(冬羽)
B ウミウ ・ カワウ 
C ハクセキレイ・セグロセキレイ
D カシラダカ ・ ホオジロ   
E ビンズイ ・ タヒバリ 
F シロチドリ ・ コチドリ ・ イカルチドリ ・ ハジロコチドリ ・ メダイチドリ
G コヨシキリ ・ オオヨシキリ
H ハジロカイツブリ ・ ミミカイツブリ
I オオハクチョウ ・ コハクチョウ 
J イカル ・ コイカル

K ルリビタキ♀ ・ コサメビタキ ・ オジロビタキ
L アカゲラ ・ オオアカゲラ
M ハイイロヒレアシシギ ・ アカエリヒレアシシギ
N コガラ・ハシブトガラ
O アオアシシギ・コアオアシシギ
P タシギとチュウジシギの見分け方(試案)

飛翔する猛禽の見分け方は  →こちら
カモメ類の見分け方は      →こちら
ジシギの見分け方、お奨め図鑑→こちら
日本野鳥の会の識別ノートは →こちら

写真で見る鳥名鳥種の同定・判定・識別方法

    ダイサギとチュウサギの見分け方
ワンポイント : クチバシの合わせ目のラインがどこまで伸びているか
ダイサギ チュウサギ
眼の後方(右方)まで長く延びている 眼の後端付近までしかない
眼や眼先の色、クチバシの色は季節によって変わるし、個体によって変化の早い遅いがある。しかし、このポイントは変わらない。
なお、チュウサギは夏鳥だから冬期は居ない。




で見る鳥名鳥種の同定・判定・識別方法

アマサギ(冬羽)とチュウサギ(冬羽)の見分け方
ワンポイント : 首上のスマートさが違う
アマサギ(左) チュウサギ(右)
アマサギの冬羽は真っ白になる。チュウサギの冬羽はクチバシが黄色になる。こうなると両者は紛らわしい。写真(8月撮影)は冬羽どうしが並んだ場面である。並べば大きさが違うが、別々に見ると大きさの差は分りにくい。
この写真で両者のスマートさ加減の違いを覚えておこう。慣れれば遠くても一見して分るようになる。
遠くからは見えにくいが、チュウサギはクチバシ先端が黒っぽいのも特徴である。
なおコサギのクチバシは一年中黒いし、スマートさはチュウサギに近い。



ウミウとカワウの見分け方
ワンポイント : クチバシの合わせ目の後端の形を見る
ウミウ カワウ
後方(右方)に向け三角形に尖っている 三角形ではない
この判別ポイントは、夏羽(繁殖羽)にも若鳥にも有効だが、必ずしも確実ではない。
川で見たらカワウ、海で見たらウミウとしたくなるが、カワウの胃の内容物を調べると海の生き物が沢山出てくるそうで、海には両方が居るようだ。




別方法

ハクセキレイとセグロセキレイの見分け方
ワンポイント : 眼の下が白いか黒いか
ハクセキレイ セグロセキレイ
四角の部分が白い 四角の部分が黒い
個体差が大きく、体の白黒模様はマチマチである。黒っぽいハクセキレイも居るし、白い部分の多いセグロセキレイも居る。ボクの経験では、眼の下の色で見分けると、手っ取り早くて、ほぼ正しいようだ。
なお、ハクセキレイは「チチッ」と鳴き、セグロセキレイは「ジジッ」と濁った声で鳴く。

ジジッと鳴くのでセグロセキレイだと思うのだが、ノド下の白い部分が、四角の部分まで延びている個体を見たことがある。この判別法は100%は正しくないかもしれない。



写真で見る鳥名鳥種の同定・判定・識別方法

カシラダカとホオジロの見分け方
ワンポイント : 腹部が白かオレンジか
カシラダカ ホオジロ
腹部が白い 腹部がオレンジっぽい
名前がカシラダカなので、初心者はつい「頭の羽毛が立っているか」に注意が行ってしまうのだが、いつも冠羽を立てているわけではない。カシラダカかホオジロか迷った時は、腹部の色を見るのが確実である。




ビンズイとタヒバリの見分け方同定・判定)
ワンポイント : 眼の後ろの白斑
ビンズイ タヒバリ
小さな白斑と、その下に黒斑がある
ビンズイは山林、タヒバリは開けた場所と、生息環境が異なるのだが、その境界付近では注意が必要。
ビンズイは背中が緑っぽいし、タヒバリの脇腹は褐色味があるが、色の特徴は個体差があるし見慣れないと難しい。




写真で見る鳥名鳥種の同定・判定・識別方法

チドリ類の見分け方
シロチドリ コチドリ
胸の横帯が中央で切れているのは、本種だけ 黄色のアイリングが太くて明瞭
イカルチドリ ハジロコチドリ
黄色のアイリングが細い
胸のバンドの黒さがコチドリよりも薄い
アイリングが目立たず、眼は黒い過眼線に埋もれて見えにくい。夏羽ではクチバシ基部が黄色なのですぐ分かる
メダイチドリ 成鳥と比べ、幼鳥は特徴がはっきり出ていない場合が多く、鳥種同定の難易度が高くなる。
後頸部で、頭と背中の色がつながっているのは、本種だけである。これは冬羽や紛らわしい幼鳥でも有効な判定ポイント。(胸の横帯の上端は黒いフチ取りがあり丸首シャツ状。夏羽は胸が目立つ赤褐色となる)




写真で見る鳥名鳥種の同定・判定・識別方法

コヨシキリとオオヨシキリの見分け方同定・判定)
ワンポイント : 囀りは似ているが、白い眉線の上に黒い眉線があればコヨシキリ
コヨシキリ オオヨシキリ 参考までに、同じ時期に葦原に居るもの
白い眉線の上に、黒い眉線があればコヨシキリ 黒い眉線はない。冠羽を立てて囀ることが多い 左セッカ、右オオセッカ
賑やかなヨシキリ鳴きをしていれば、眉線でオオヨシキリかコヨシキリかが判別出来る。
もともと、真夏に葦原に居る小鳥の種類は少ない。似ているのはセッカだが囀りも行動も全く異なる。黙ってとまっていれば紛らわしいかもしれないが、セッカは背中の黒斑が目立つし、尾は裏表の両面に横帯がある。
オオセッカは生息地域が限られていて、めったに会えない。




写真で見る鳥名鳥種の同定・判定・識別方法

ハジロカイツブリとミミカイツブリの見分け方
ワンポイント : クチバシが反って見えるか
ハジロカイツブリ ミミカイツブリ
クチバシが少し反って見える クチバシが真っ直ぐに見える
どのぐらい違うかを、この画像で憶えておこう
いずれも左が夏羽で、右が冬羽




真で見る鳥名鳥種の同定・判定・識別方法

オオハクチョウとコハクチョウの見分け方
ワンポイント : クチバシの黄色い部分
オオハクチョウ コハクチョウ
黄色の下部が付き出ている 突き出ていない
若鳥は体が黒ずんでいて、クチバシの黄色部分は白色である。
オマケ

Dはオオハクチョウ、Cはコハクチョウ、@はアメリカコハクチョウだが、
さて、AとBは何者?




イカルとコイカルの見分け方
ワンポイント : 紋付が1つか、2つか
イカル コイカル
紋付(斑)が1つある 紋付が2つある
イカルの群れの中からコイカルを探し出したり、素早く判定したい場合には、紋付を見る。黒地に白の紋付は目立つので、見分けに便利だ。
ほかに、コイカルはわき腹がオレンジ色、黒い帽子が眼の下方まで伸びている、クチバシ先端が黒い、などの相違点がある。




ルリビタキ♀とコサメビタキとオジロビタキ♀の見分け方
ワンポイント : 脇にオレンジ色があるか、目先に白みはないか
ルリビタキ♀ コサメビタキ オジロビタキ♀
脇がオレンジ色 目先が少し白っぽい 左2種のような特徴がない
上記以外の特徴として、ルリビタキ♀は尾羽の上面に青みがある。コサメビタキは雨覆いと三列風切の羽縁の白さがスジ状に目立つ。オジロビタキ♀は写真のように尾羽を反らせたり、逆に下方へ曲げ込むポーズを見せる。
オジロビタキは尾羽基部脇に白部があるのが命名の由来らしいが、尾羽を反らせてくれないと確認しにくい。

(コサメビタキはサメビタキと紛らわしいし、オジロビタキ♀はムギマキ♀と紛らわしいが、ここでは触れない))




アカゲラとオオアカゲラの見分け方
ワンポイント : 背中に大きな逆八の字があるか
アカゲラ オオアカゲラ
背中に逆八の字の大きな斑がある 大きな斑が無い
右写真で少し見えているが、オオアカゲラは腹部にはっきりした縦斑がある。しかし木に貼り付いていることが多いので、まずは背中の模様で判断するのが手早い。





ハイイロヒレアシシギとアカエリヒレアシシギの見分け方
ワンポイント : クチバシ基部の色(と太さ)
ハイイロヒレアシシギ アカエリヒレアシシギ
クチバシ基部に黄色がある クチバシは黒い
両者は夏羽でも冬羽でも紛らわしいが、ハイイイロはクチバシに黄色い部分がある。
ただ、Bのように冬羽になると基部の両側が僅かに黄色いだけとなるので、遠目だと確認が難しい。白黒モノトーンの冬羽の場合はクチバシの太さにも注意をする。アカエリのクチバシは針のように細い。





アオアシシギとコアオアシシギの見分け方
ワンポイント : クチバシが細くて真っ直ぐならコアオアシシギ
アオアシシギ コアオアシシギ
クチバシが反って見える クチバシが真っ直ぐで細い
コアオアシシギは身体が明らかに小さいのだが、両者が並ばないと、大きさは判定材料になりにくい。
コアオアシシギはクチバシだけでなく、全体的にホッソリとやせて見えることが多い。





コガラとハシブトガラの見分け方
ワンポイント : 嘴の会合線が白いか
ハシブトガラ コガラ
嘴の合わせ目に白い部分が目立つ 白い部分がない


内地にはコガラしか居ないが、北海道にはハシブトガラとコガラの両方が居る。
識別点は幾つかあるが難しい。野外でなんとか分かるのは赤い矢印で示した嘴の会合線部分。
ハシブトガラには上嘴の基部付近の白色が目立つ。
口を開いた状態だと下嘴の縁も白いことがわかる。
頭部の光沢やクチバシの太さなどの違いは、野外観察や写真では分からないと思う。





ジシギを見分けるための最新図鑑を紹介
ジシギの同定は難しく、「野外識別は困難」と断言する研究者も居るようです。しかし、あえて難しい識別を試みるのも、バードウォッチングの楽しみのひとつでしょう。

ジシギ観察の実力者であるHappy chappyさんが、フィールドワークを積み重ねた労作、ジシギ図鑑はお薦めです。
ネット図鑑なので閲覧無料。お気に入りにどうぞ。
 
  Happy chappyさんのジシギ図鑑 → こちら


タシギとチュウジシギを見分ける試案
図鑑を見るとチュウジシギはタシギよりもクチバシが短いと書いてある。
どれだけ短いのか知りたくて、いろんな図鑑を調べてみたが分らない。短さを数字で示して欲しいのだが見つからない。
そこで有名どころの写真図鑑で、下図のaとbの寸法比を調べてみた。
は図鑑写真を測定して算出した「ab比率」のプロットである。
疑念ありのプロットを除けば、タシギとチュウジシギのab比率は、それぞれ楕円の範囲に収まっている。
試案というか私案というか、素人判断だが、上の表を見るとab比率によってチュウジシギの同定が高い確率で出来そうに思える。
●はウェブ上で個人のホームページから拾ったデータであるが、これはバラついている。恐らくミスジャッジが混じっているのだろう。

デジスコの普及で、バードウォッチャーがフィールドで撮ったものを、自宅で写真判定することが出来るようになったのだから、このような数値による鳥種同定方法が図鑑に掲載されても良いのではないだろうか。



トップへ戻る