これは夏のクルマ生活の必需品である。
ラケットの金属ネットで空中の蚊を払えば、パチッという放電音がして、蚊が感電死する、乾電池式の電撃殺虫器だ。
車内の天井や壁面にとまった蛾や羽虫を、ラケットで静かに押さえ込むと、電気ショックによって、虫は暴れることもなく気絶する。そのままネットに虫を載せて車外に運べばポイッと捨てられる。
叩き潰さないので汚くない。
天井一面が虫だらけになっても、これがあれば実に簡単に、片手でヒョイヒョイと片付けられる。
夜間に、野外でテントやオーニングを使う場合は、大活躍する。
明かり誘われていろんな虫が集まるが、大型の蛾でも一発で気絶させてくれる。
食事中に、天井の蛾を暴れさせないで始末出来るというのはありがたい。
殺生が嫌いな向きにもお奨めだ。
たいていの虫は気絶させても、すぐに息を吹き返すから、むやみな殺生にはならない。ただし、虫に何らかの後遺症が残るかもしれない。
便利な道具なのだが、惜しいことにハエ退治には向かない。
敏捷なハエは、ラケットを近づけただけで飛んでしまうし、急いで叩けばラケットが壊れる。空中で払うのはもっと難しい。だから、昔ながらのハエ叩きもクルマ旅の必需品だ。