ご注意!
キャブコンのバーストと横転事故


高速道路でキャブコンがバーストして横転する、という事故が何度も発生している。
横転したキャブコンに後続車が巻き込まれた死亡事故も起きている。

コンコン@木更津さんのホームページに、「ジル520の横転事故の動画」が掲載されているので、まずはそれを参照されたい。
後続車が無かったので、大惨事にならなかったのは不幸中の幸いだった。

参照→横転事故の動画




過積載状態

多くの国産キャブコンは、常時過積載状態に近い。
トヨタのキャンピングカー用ベース車であるカムロードは1.25トン仕様だが、たいていは3トンを超える重さで走り回っている。
ベース車に付属しているタイヤ195/70の耐荷重性能(ロードインデックス)は、空気圧6キロの時が最高となるが、それでも900〜950キロしかない。

キャンピングカーは総重量の過半は後軸にかかるから、後のタイヤは能力いっぱいになりやすいのが実情だ。
多発している後軸デフオイル漏れも過積載によるものだ。
過積載はバーストを誘発する。

タイヤは空気圧を下げれば、耐荷重性能が落ちる。
ということ知らないで、極端にエアーを抜き、「乗り心地が良くなった」と喜んでいる人が居たが、恐ろしいことだ。、
また、アルミホイールにヒビの入ったキャンピングカーを見たことがあるが、ヒビからエアーが漏れて空気圧が下がれば、たちまちタイヤ強度が落ちて、バーストに直結する恐れがある。
ホイールは丈夫な鉄製が安全だし、アルミにしたければ、トラック用を選ぶのが無難だろう。

キャブコンを安全に乗るためには、日常のタイヤ管理(空気圧、キズ、劣化)も不可欠だ。



背高ノッポ

キャブコンに限らず、キャンピングカーは背高で重心が高いから、横風や路面のわだちの影響を受けやすい。
高速走行では、突然操縦不能な「持続的な揺れ」に陥るケースもあるようで、揺れから抜け出せないまま横転したという話も聞いた。一種の共振現象かもしれない。

ボクは大型観光バスに追い抜かれた時に、大きく振られて、操縦不能に陥ったことがある。
参照→筆者の体験

キャブコンを、普通車の感覚で運転してはいけない。
高速道路を120キロぐらいで飛ばしているキャブコンを見るが、あれは知識不足か、想像力の欠如だと思う。
突然バーストしたら・・・
深いわだちに遭遇したら・・・
横風に見舞われたら・・・
急ブレーキや急ハンドルが必要になったら・・・

事故は不運なもので、悪条件が幾つも重なって起こるもの。
いつも余裕のある速度で走ることが大切だ。

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