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No.57 丹沢山 |
先週に続いて、丹沢山です。先週は、アイゼンを持参しなかったため、天王寺尾根を登ることができず、引き返しました。今回は、そのリターンマッチです。前日、横浜は冷雨だったので、新雪を期待していたのですが、山に新雪はありませんでした。 日時 2005年(平成17年)2月9日(水) 天候 曇一時晴 同行 なし 所要時間 塩水橋(7.10) ←1時間35分→ (8.45)塩水林道終点(8.50) ←35分→ (9.25)堂平沢(9.40) ←50分→ (10.30)天王寺尾根(10.30) ←1時間→ (11.30)丹沢山で昼食(12.20) ←35分→ (12.55)堂平分岐(13.00) ←30分→ (13.30)堂平沢(13.35) ←25分→ (14.00)塩水林道終点(14.00) ←1時間5分→ (15.05)塩水橋 山行概要
天王寺尾根の登り口の積雪量は、先週と殆ど変っていません。ここで、アイゼンを簡易アイゼンから、普通のアイゼンに履き替え、天王寺尾根を登り始めました。先週は雪が硬く締まっていたのですが、今日はだいぶ柔らかくなっています。しかしアイゼンはよく効きますので気持ちよく登れます。先週登れなかった登り口は難なく通過しました。 トレースは一時薄くなりますが、夏道沿いと思われるルート上につけられています。トレースをたどるとまもなく、丹沢山方向を示す導標が現れ、これを過ぎると登りが緩やかになり、ブナ林の中にある高さ10mほどの矢倉の前に出ました。ここから道は殆ど平坦になり、彼方此方にトレースが広がっています。リボンは殆ど目につきませんので、方向を間違えないように、トレースの先を確認しながら歩きました。再び登りがきつくなり、少し狭い尾根道を過ぎると、目のすぐ上に天王寺尾根の稜線が見えるようになり、稜線に出ました。稜線と言っても、周りは木に覆われているので、見晴はありません。 ここまで来ると、雪は硬く締まっていて、アイゼンの爪が雪に刺さるときのキュッという音が心地よく聞こえます。やや下り加減の道を進み、ガレ場に出ました。上部のクサリ場付近は、雪が積もっていると緊張する場所ですが、幸い殆ど雪が付いておらず、クサリやロープが露出しており、無雪期と同じ感覚で通過できました。 ガレ場を過ぎると、急登が始まります。天王寺尾根から丹沢山に登った場合、ここは私にとっていつも一番苦しい登りです。雪道を直登気味にフーフー言いながら登りました。ひとしきり登りに集中すると、ブナ林の中の緩やかな登りになりました。晴れていれば一息入れるのですが、今日は時々ガスがかかる曇天で、休む気にならず、そのまま歩きました。僅かに頭が出ている木道を登りきると、丹沢三峰方向に延びる稜線に出ました。それまで気が付かなかったのですが、周りの木に霧氷が付いています。ここまで来れば、頂上までゆっくり歩いても5分ほどです。息を整えるような感じで霧氷を見ながら、頂上まで歩きました。 ![]() 晴れていれば、天王寺尾根をずっと下るつもりだったのですが、曇天であまり楽しい気分に浸れそうも無かったので、登りと同じ道を下りました。下りは、堂平沢まで順調だったのですが、ここから塩水林道終点までの植林帯の雪道が最悪でした。雪がだいぶ緩んでいて、踏み出した足が度々表面の雪を突き抜け、思うように歩くペースが上がらず、しかも結構体力を消耗しました。塩水林道に出た時は、足がヘロヘロになっていました。 今回は、目的を果たせましたが、先週ほど天気が良くなかったのが少し残念です。塩水橋から丹沢山の頂上まで、中年女性の二人組のパーティーが私と相前後して歩いていました。 |
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堂平沢(天王寺尾根登り口) 雪の量は先週と変っているようには見えなかった ただし、雪はだいぶ緩んでいた 登山道(夏道)は写真右の方にずっと伸びている |
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堂平沢の天王寺尾根登り口は最初が判り難い 上の写真の導標に従い、堂平沢の上流方向に少し歩くと写真の赤色と黄色の標識が現れる 赤色の標識が取付けられている木の後(黄色の標識の手前)を左に曲がり、そのまま山腹を巻くようにどこまでも登って行くと、やがて丹沢山方向を示す導標が現れる 先週はここまでたどり着けなかった |
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天王寺尾根への登り 堂平沢から登り始め、最初の導標を過ぎると、道はしばらく緩やかになる この辺りは新緑が素晴らしい所である |
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天王寺尾根堂平分岐 ここからガレ場までは、比較的平坦な道が続く 雪が締まっていて、気持ちよく歩けた この日は、ここからガレ場までの間、時折日が射した 丹沢山から下ってくると、堂平方向は木立の中へ分け入るような感じになる |
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天王寺尾根 堂平分岐からガレ場の間は、アップダウンが殆ど無いので、気持ちよく歩ける 写真後方のピークは丹沢山 |
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ガレ場 手前が痩せ尾根になっており、これを越えると固定クサリが現れる |
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ガレ場のクサリ場 ガレ場の最上部にある 雪が少なく、クサリとロープは殆どが露出していた 雪が付いていなかったので、正直ホッとした |
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ガレ場からの眺め ガレ場は、天王寺尾根で唯一見晴のある場所で、この日は丹沢三峰がよく見えた 反対の大山方向は雲に覆われていた |
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天王寺尾根終端部 木道が僅かに雪の上に出ていた この木道以外はすべて雪の下だった この木道を登りきると丹沢三峰方向へ伸びる稜線に出る |
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丹沢三峰方向との合流地点 導標は半ば雪に埋もれていた ここまで来れば、丹沢山頂上は目と鼻の先 丹沢三峰方向に下って行くトレースが残っていた 誰が歩いたのか、この時期に三峰を越えて行った人に改めて感心する |
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丹沢山頂上 すっかり雪に覆われ、休憩用のベンチは雪の下で全く見えない このあと、ガスに覆われて視界が殆ど無くなった |