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No.41 八ヶ岳(1/3) |
好天が続きそうでしたので、2泊3日の予定で八ヶ岳に登りました。渋の湯までバスで行き、黒百合平から東天狗岳(2646m)、硫黄岳(2760m)、横岳(2829m)、赤岳(2899m)、阿弥陀岳(2805m)を登り、美濃戸口へ下りました。入梅前とは思えぬ好天に恵まれ、景色と花を楽しむ爽快な稜線歩きを味わうことができました。今回は、山あるきを再開して初めて、現地までのアプローチにJRとバスを使いました。
6月3日 所要時間 渋の湯(11.20) ←1時間35分→ (12.55)唐沢鉱泉分岐(13.00) ←1時間→ (14.00)黒百合ヒュッテ(14.15) ←1時間50分→ (16.05)東天狗岳(16.15) ←30分→ (16.45)根石岳(16.50) ←10分→ (17.00)根石山荘(泊) 6月3日 山行概要
登山指導所で右折して川を渡るとコメツガやシラビソの林の中の登山道が始まります。見晴らしはありませんが、登りは比較的緩やかで新緑の中を気持ちよく歩けます。渋の湯から黒百合平までの間には、高見石、八方台、唐沢鉱泉、と3つの分岐があり、最後の唐沢鉱泉への分岐から沢沿いを登るようになります。一息入れたくなった頃、黒百合ヒュッテに到着しました。この小屋に前日宿泊予約の電話を入れたところ、団体が入っているので、不可と回答されましたが、その団体客の一部らしい女学生が何人か大声を出して走り回っていました。他にも一般の登山者が何人か小屋の前で休んだり話をしており、賑やかな感じがしました。小屋の入口でタカネザクラが咲いていましたが、他の花は見かけず花の季節には少々早いようでした。 ここで一息入れ、中山峠を越えて行くか天狗の奥庭コースを行くか少し考えましたが、天狗の奥庭コースの方が見晴らしは良さそうなので、天狗の奥庭コースを行くことにしました。天狗の奥庭コースは、樹木が生えていない岩礫地帯を歩くので、眺望は得られます。しかし、地図を見て予想したより起伏がずっと多くあり、しかも岩がゴロゴロしてあまり歩き易くありません。東天狗岳へは中山峠越えの方が楽に行けるように思えました。今回はこれに加えて、東天狗岳の方から下ってくる200名ほどの女学生の団体とすれ違うことになり、予想以上に時間がかかると共に歩くペースを乱されて、疲労が加速されたような気がしました。中山峠の方から登って来る道と一緒になる辺りでは、すっかり体力面の余裕が無くなり、歩くのが精一杯という感じで、フウフウ言って東天狗岳の頂上に着きました。 ![]() 根石岳の頂上に着くと目の下すぐの所に根石山荘が見え、ホッとしました。根石山荘には予定より1時間遅れで着きました。着いて受付をすると5時から風呂、5時30分に夕食と言われたので、すぐ風呂に入りました。思ったより浴槽は大きく、4〜5人が一緒に入れそうです。この日の泊り客は私一人ということでしたので、風呂では誰に気を使うことも無く、寛いだ気持ちになれました。風呂から出て、すぐ夕食を食べ、明日の水(無料)を補給して北アルプスに沈む夕日を見た後、消灯時間の8時まで小屋番と雑談をして過ごしました。小屋番は控えめな感じの好青年でした。夕食後、昨年の甲武信小屋のときと同じ頭痛が始まり、高山病の不安が頭をよぎりました。以下八ヶ岳(2/3)へ |
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渋の湯バス終点 周りに導標や案内板が見当たらない 黒百合平へは、バスの前の道を写真の奥の方に川沿いに進む |
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登山指導所 渋の湯終点から歩いて数分の所にあり、登山カードが備えられていた 登山指導所の前を右折して川を渡り、右方向へ向かうと黒百合平へ、左へ川沿いに進むと高見石へ向う |
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唐沢鉱泉への分岐 ここから黒百合ヒュッテのある黒百合平まで、沢沿いを歩く 沢の水が飲めるのか否かは? ここまで、しばらく緩やかな登りが続いたが、ここから少し登りがきつくなる |
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黒百合ヒュッテ 考えていたより小屋は大きく立派だった 人気の小屋らしく、平日にも拘らず団体客以外の一般の登山者の姿も多く目についた |
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天狗の奥庭と東天狗岳、西天狗岳 手前の池は擂鉢池 導標に従い、黒百合ヒュッテの前から少し登ると視界が開け、天狗の奥庭が見渡せる 東天狗岳まで続く岩稜が良く見える |
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東天狗岳頂上 振り返ると北八ヶ岳の山々が一望でき、眼下には黒百合ヒュッテも良く見える 道標には標高2646mと記されている |
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西天狗岳 東天狗岳から手の届きそうな所に見える この日泊まった根石山荘の小屋番が、西天狗岳に登った女学生の団体の声が終日良く聞こえたと話してくれた |
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白砂新道分岐 東天狗岳と根石岳の鞍部にある 本沢温泉方向を示す導標が1本立っている |
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根石岳頂上 標高2603mと、少し標高は低いが見晴らしは良い 背景は硫黄岳と赤岳、阿弥陀岳 |
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根石山荘 根石岳と箕冠山の鞍部の西側の端に建っている 強風地帯にあるので屋根には石が所狭しと載せられている 昔風のこじんまりとした山小屋で若い小屋番が一人で管理していた 小屋の前の砂礫地にはコマクサが咲くとのこと |