Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
見世編大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔見世編〕大田南畝関係
(遊郭・芝居・商家・料亭等)
【と】※◯は欠字、◎は表示不能文字
店名(屋号)詞書・詩歌出典巻・頁年月日
とうりんろう
東林楼 (白銀町)
「春雨、城東の酒楼に集飲す
 城東酒館号東林 一夕歓呼会賞心 藍水溝辺春雨細 白銀坊底暮煙深 妖童妙舞翻斉扇 少婦繁絃搊阮琴
 大嚼屠門人尽酔 不知風雪促寒陰」

「筆島といふをとめが、紙治とかいへる浄るり語るほどに、瀬川浜次郎まいりければ
 しろがねのちまたに心ありま筆島田にゆひてねるはたが子ぞ」
「紙治小春の浄るりをきゝて かゝる時何か命のをしからん筆島の糸あみ島の春」
〈妖童が瀬川浜次郎・少婦が筆島〉
南畝集13
漢詩番号2227
細推物理
④246
⑧347
享和3年
1803/01/29
とくげつろう
得月楼 (品川)
「品川の得月楼に飲す 海上千帆万里舟 満天漁火望悠々 酔来先得欄前月 縹渺煙波百尺楼」南畝集9
漢詩番号1762
④98寛政3年
1791/10/10
としまや
豊島屋
 豊島屋 (別資料)
とみたや
富田屋 (書肆)
「初冬、書肆富田屋を過ぐ
 富田屋を潤し徳は身を持つ 鄽(ミセ)広く体胖(ユタカ)にして老親を養ふ
 桜木更に小春の色を含む 年々の新板茲(ココ)より新なり」
壇那山人藝舎集①460天明4年刊
1784/
ともえや
巴屋
「浅草並木巴屋にて蜂房の画会あり さしてゆくはちはみつ蜂みつ巴むらがれあそぶ蜂坊の会」あやめ草
千紅万紫
②72
①234
文化7年
1810/05/
「浅草広小路巴屋の額に三番叟の面あり お客の手しきりになるは滝の水たえずとふたり酒の巴屋」あやめ草②88文政4年
1821/07/
「浅草巴屋、歳旦のすり物に 春風のふくろひらけば鳴神のつゞみの殿のみつのともえや」あやめ草②98文政5年
1822閏01/
「花形文英、由利子書画会【九月廿八日】
 花川戸巴屋 形是住駒形 文字伝流義 英華顕額銘 由来書画盛 利得酒魚声 子供能稽古 会筵初幼齢
 花形の花もたかちも玉藻よきさぬきのお客おほき巴屋」
七々集
巴人集拾遺
②260
②493
文化12年
1815/09/28
どんどんあん
呑々庵
「池のはた呑々庵にむさし野といへる盃あり。その大さ三升をいるゝときゝて
 むさし野ゝひろくひろむる盃はくさよりいでゝくさんしやう入」
巴人集②401天明3年
1783/04/