Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
見世編大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔見世編〕大田南畝関係
(遊郭・芝居・商家・料亭等)
【お】※◯は欠字、◎は表示不能文字
店名(屋号)詞書・詩歌出典巻・頁年月日
おうみや
近江屋
「近江屋といへる商家のみせの中に柱あり。そのはしらかくしにうたをこふ
 あふみやのかがみの山は楽屋にておもてにたてし大臣ばしら」
七々集
万紫千紅
②254
①289
文化12年
1815/09/
おおさかや
大坂屋
「神田祭の宵祭の日、大伝馬町大坂屋にて 祭礼をよくひるみやといふ事か夜みやに人の大伝馬町」七々集②256文化12年
1815/09/14
「長月十四日宵祭の日、竪大工町巨勝子園の薬うる家にもろ人まどゐすときゝてゆかんとせしが、横山町大坂屋に人々と酒のみてゆかず
 十人の若との原ともろともによこ山町で酔ひつぶれけり」
紅梅集②312文化14年
1817/09/14
おおのしや
大のし屋 (両国)
「中元節、諸子と同じく舟を泛べて月を待つ。遂に之を西岸の酒楼に酌む
 盂蘭盆会木蘭槳 不事修斎与進香 自有絃歌在諸舫 却将杯酌命秋娘」
「其の二 新歌一曲圧繁絃 東岸西厓共寂然 両国長橋光不度 月華先得酒楼前」
「(馬蘭亭と名和氏等と両国橋のもとに舟を並べて月の出を待つ、そののち大のし楼にて月を愛づ)
 わすれめやふたつの国のはしのもとにみし文月のもちの月かげ」
〈秋娘は中唐の妓女・杜秋娘。芸者を擬える〉
南畝集13
漢詩番号2320-22
細推物理
④271
⑧382
享和3年
1803/07/15
「大のし屋富八が額に 盃も客の一座も大のしの富は此屋を潤しぬらん」七々集②275文化12年
1815/11/
おきなや
翁屋 (四谷)
「蓬莱亭翁屋【欄外。四谷茶屋】の額 なるは滝の水茶やなれば蓬莱の道はいづくぞなじよの翁や」七々集
万紫千紅
②253
①288
文化12年
1815/09/
おのや
尾野屋 (木挽町)
「木挽町の茶屋尾野屋といふによみてやる 山鳥の尾の丸にさく初桜ながながしくもあかぬ大入」あやめ草②69文化7年
1810/03/
おばなろう
尾花楼 (深川)
「尾花楼のあるじ置酒洞と号す 千々の秋尾花なみよる高どのはまた各別に春をゝく洞」あやめ草②59文化7年
1810/01/
おわりや
尾張屋 (吉原)
「むつき三日、よし原中の町尾張やがもとに、うかれめの年のはじめの礼とてむれありくを見侍りて
 かよひ来る客をたのみし水茎の跡着ぞ春の錦なりける」
巴人集②427天明4年
1784/01/02