(遊郭・芝居・商家・料亭等) |
店名(屋号) | 詞書・詩歌 | 出典 | 巻・頁 | 年月日 |
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かいこあん 蚕庵 | 「城東に一酒壚有り。蚕庵と曰ふ。戯れに賦す | 南畝集17 漢詩番号3357 | ⑤159 | 文化7年 1810/05/ |
「かいこ庵に酒のみて たちかへりまたくふべしと思ひきや鱧のほねきり難波江の波」 | あやめ草 千紅万紫 | ②72 ①235 | ||
「神無月六日、蚕庵にて 「神無月六日、蚕庵にて、播磨屋新右衛門が扇に | 紅梅集 | ②314 | 文化14年 1817/10/06 | |
かいてんかん 海天館 (品川) 鍵屋 | 「品川海天館に句を聯ぬ【児俶・吉見義方・榊原士立】 | 南畝集 漢詩番号1927 | ④152 | 享和1年 1801/02/27 |
かいのや 海野屋(小田原町) | 「小田原町海野やを賀するものあやまりて脇差のさやばしりけるを祝して歌よめと柳屋のこふにまかせて はまぐりのかいの口あく婚礼にみのいる豆のさやばしるなり 筆のさやはしり書せん相生の松こそめでたかる口のうた」 | 放歌集 | ②162 | 文化8年 1811/07/ |
かぎや 楗屋 (品川) | 「大仏前の酒家楗(カギ)屋が高殿にて眺望 | 玉川余波 | ②110 | 文化5年 1808/12/16 |
かくそうろう 鶴巣楼 (麹町) | 「春日、石仲車、邀へて麹坊の鶴巣楼に飲す。赤崎彦礼・稲垣恵明・爽鳩子允・萩野求之・馬景徳・辺道壱・岡故完・原子文・井子瓊・鈴一貫・春菶仲と同じく賦して佳字を得たり(南畝集7) 天明八年戊申二月廿一日、鶴巣亭に集ひ、韻を分かつ(遊娯詩草) 四愁曾擬張平子 此日偏堪慰所懐」 | 南畝集7 遊娯詩草 漢詩番号1417 | ⑥295 ③491 | 天明8年 1788/02/21 |
「春雪、佐賀書記石井仲車、麹街の鶴巣楼に邀飲す。頼千秋・樺公礼・関叔成・爽鳩子胤・稲垣恵明・西川子璉・井子瓊・源博甫・馬景徳と同じく賦す 酔来極目城門外 春雪霏霏散近郊」 | 南畝集8 杏園詩集続編 漢詩番号1591 | ④36 ⑥91 | 寛政2年 1790/02/ | |
かさいたろう 葛西太郎(中田屋) | 「葛西太郎【角田川の辺、牛島といふ所に中田屋といへる酒家あり。みな人これを葛西太郎とよぶ。いけすの鯉に名あり】 | 巴人集 徳和歌後万載 | ②410 ①32 | 天明3年 1783/06/ |
「葛西太郎に過る 蘆の葉刈り来て洗ひ鯉を盛り 蒲焼食ひ尽して長鰻(ウナギ)を割(サ)く 葛西の名は太郎の鼻ん掛け 晋子(キカク)が句は百姓の肝を翻す 晩(ク)れに向て船頭呼べども起きず 屋根舟の内只鼾(イビキ)を聞く」 | 壇那山人藝舎集 | ①452 | 天明4年刊 1784 | |
かしわや 柏屋 (両国) | 「夏日、玉梅女史、諸君を邀へて両国橋東柏楼に宴す。女史、画を善くす | 南畝集19 漢詩番号4180 | ⑤396 | 文化13年 1816/06/ |
「両国ばしのむかふ柏屋にて玉梅の絵の書ぞめの会にあしいたみてゆく事ならねば いかにせん恵びすの紋の柏屋にゆかんとすれど足たたずして」 | 紅梅集 | ②327 | 文化15年 1818/02/ | |
かめや 亀屋 (飯田町) | 「飯田町の亀屋の夷講に、出店二軒の亀やも来れり | 放歌集 千紅万紫 | ②169 ①248 | 文化8年 1811/10/20 |
かめや 亀屋 (紺屋町) | 「紺屋町亀屋の天井に三升のかたある中に歌をかく | 万紫千紅 | ②274 | 文化11年 1814/ |
かわちや 河内屋(楽屋新道) | 「同じく(玉川座、助六狂言の時)楽屋新道河内屋にて | 紅梅集 | ②362 | 文政2年 1819/03/ |
かんしゅんろう 酣春楼 | 「夏日、酣春楼に過飲す 酣春日興王侯楽 不及都人士女奢」 | 南畝集16 漢詩番号3174 | ⑤103 | 文化5年 1808/05/ |
「墨水に舟行して酣春楼に飲す。時に風雨驟に至る 「其の二 | 南畝集18 漢詩番号3795-6 | ⑤288 | 文化10年 1813/06/ | |
かんてきろう 閑適楼 | 「秋日、舟行して閑適楼に過る | 南畝集20 漢詩番号4557 | ⑤506 | 文政3年 1820/08/ |
かんとうろう 観濤楼 (品川) | 「秋夜、観濤楼に飯山侯の浪華城に加衛するを送り奉る 今宵共餞観濤閣 把筆慙無七発文 | 南畝集6 漢詩番号1282 | ③440 | 天明5年 1785/07/ |
かんばやし 上林 (赤羽橋) | 「赤羽ばしのほとり、上林といへる茶屋の額ねさくらの花をゑがきてうたをこふ | 放歌集 千紅万紫 | ②151 ①240 | 文化8年 1811/03? |
かんりょうえん 肝涼園 (駿河町) | 「するが町肝涼園の薬をたたへて | 紅梅集 | ②364 | 文政2年 1819/04/ |