Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
見世編大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔見世編〕大田南畝関係
(遊郭・芝居・商家・料亭等)
【え】※◯は欠字、◎は表示不能文字
店名(屋号)詞書・詩歌出典巻・頁年月日
えちごや
越後屋
「越後屋八郎右衛門店、西七番番頭鈴木平十郎といふもの、御情とて主人より銀子十枚と功勲状といふものを書遣しけるを表粧して、予が狂歌をねがふ
 三井八郎右衛門 繁昌見世売場繁 感状勘定外無類 銀子十舞西七番」
六々集②227文化12年
1815/02/
えびすあん
恵比寿菴 (料亭)
「此比人々のめでくつがへりてほめあへる料理家をみてよめる よみ人しらず
 西河岸に西の宮をも引よせてつるめでたひの若夷庵
 すみよしの松もといのれ三輪の杉もとの家居をはらひきよめて
 蕨縄しめゆふ垣の竹帚はくい(伯夷)がきづく家かとぞ思ふ
 尻重き客やひかんとまつ本に千曳の石をひく玄関前
 ふる家の造作よりみ清がんなかけてもちつとけづれ板まえ
 此ふる家のあたへ三百金にかひ得て修復に五百金を費せしとぞ。うそ八百金にもせよ、かゝるこがねの光あらば、などあらたにいとなみたてずして、いまはしき何がしがきづく所の家をばもとめけんと思ふも、時にあはざるかたくなゝる翁の心ばへなるべし」

〈恵比寿庵は三橋会所頭取・杉本茂十郎の旧宅を修復した料亭〉
紅梅集②376文政2年
1819/10/