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☆　そうえん　さくま　佐久間　草偃浮世絵師名一覧


〔 ？ ～ 文化11年(1814)10月2日・享年未詳〕

　※〔漆山年表〕：『日本木版挿絵本年代順目録』

　☆　寛政九年（1797）
　　
　◯「絵本年表」〔漆山年表〕（寛政九年刊）
　　　佐久間草偃画『東海道名所図会』六巻　秋里籬島編　小林新兵衛他板
　　　　浪速竹原春泉斎画・江戸蕙斎政美・法橋艸偃・石田友汀写・下河辺維恵写・法橋中和
　　　　金門画史狩野縫殿助藤原永俊・原在正写・小斎素絢・訥言・栢友徳画・駿陽張安画
　　　　洛東大雅堂餘夙夜。円山主水・木応受・月渓写・文鳴・画所預土佐守光貞
　　　　泉州池田之士幣垣図・駿府鬼卯写・光安画・駿府陶山平知白写・蘇英林・東渓
　　　　伊予権守専顕・高若拙・蒲生踊魚
　
　☆　寛政十一年（1799）
　　
　◯「絵本年表」〔漆山年表〕（寛政十年刊）
　　　佐久間草偃画
　　　『都林泉名所図会』五巻　法橋佐久間草偃　法橋西村中和　奥文鳴源貞章　秋里籬島著　吉野屋為八他板
　
　☆　文化元年（享和四年・1804）
　　
　◯「絵本年表」〔漆山年表〕（文化元年刊）
　　　佐久間艸偃画『狂歌きゝ徳利竹葉集』一冊　法橋中和・楠亭・紫石・艸偃・速水春暁斎　菊屋源兵衛
　
　☆　文化十年（1813）
　
　◯『平安人物志』「画」〔人名録〕①48（弄翰子編・文化十年十月刊）
　　〝佐久間顕【字叔徳、号富春舘、堺町四条北】佐久間草偃〟
　
　☆　没後資料　
　
　◯『画乗要略』（白井華陽著・天保三年(1832)刊・『日本画論大観』中）
　　〝佐久間草偃　名は顕、字は叔徳。土佐氏に学ぶ〟
　
　◯『増補浮世絵類考』(ケンブリッジ本)（斎藤月岑編・天保十五年(1844)序）
　　〝佐久間草偃　名　顕　字　叔徳　京師人　松村呉春門人　法橋に叙す　文化十一年十月二日卒す〟
　
　◯『古画備考』二十九「近世　文化」中ｐ1229（朝岡興禎編・嘉永四年(1851)四月二日起筆）
　　〝佐久間艸偃　名顕、字叔徳、学土佐氏、画乗要略
　　　艸偃、字叔風、叙法橋、土佐光貞門人【文化角力、前頭ノ一、前頭ノ一ハ過キタル由、田中氏話】
　　　（補）［署名］「法橋艸偃」［印章］「顯之印」【菊花絹彩立賛十才阿鯤女、平坂氏蔵】〟
　
　◯『古今墨跡鑒定便覧』「画家之部」〔人名録〕④234（川喜多真一郎編・安政二年(1855)春刊）
　　〝佐久間草偃【名ハ顕、字ハ叔徳、月渓ニ従ヒ学ヒ、山水ヲ能クス、尤風致アリ、文化十一年十月二日歿
　　　ス】〟
　　　〔署名〕「法橋艸偃」
　　　〔印章〕「草偃之印」
　　　
　◯『本朝古今新増書画便覧』「サ之部」〔人名録〕④353（河津山白原他編・文化十五年原刻、文久二年(1862)増補）
　　〝草偃【佐久間氏、名ハ顕、字ハ叔徳、京師ノ人、法橋ニ叙ス、画ヲ呉春ニ学ブ、文政七年歿】〟
　
　◯『新増補浮世絵類考』〔大成Ⅱ〕⑪234（竜田舎秋錦編・慶応四年(1868)成立）
　　〝佐久間草偃
　　　名は顕、字は叔徳、京師の人、画を松村呉春に学び、法橋に叙す。文化十一年十月二日卒す〟
　　〝浮世画師にあらねども、（中略）名所図会の指画ある故に爰に録す〟
　
　☆　明治以降（1868～）

　◯『扶桑画人伝』巻之四　古筆了仲編　阪昌員・明治十七年八月刊
　　（国立国会図書館デジタルコレクション）
　　〝草偃
　　　佐久間氏、名ハ顕、字ハ叔徳ト云、法橋二叙ス、京師人ノ人ナリ。呉春ノ門ニ入テ、山水ノ画ヲ工ニセ
　　　リ。文政十一年十月二日没ス。明治十六年迄凡五十六年〟

　◯『日本美術画家人名詳伝』下ｐ426（樋口文山編・赤志忠雅堂・明治二十五年(1892)刊）
　　〝佐久間草偃
　　　名ハ顕、字ハ叔徳、京師ノ人、画ヲ松村ニ学ンデ法橋ニ叙ス、文化十一年十月二日歿ス〟
　
　◯『浮世絵師便覧』ｐ218（飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊）
　　〝佐久間氏、京師の人、松村呉春門人、文化十二年死す〟
　
　◯『名人忌辰録』下巻ｐ23（関根只誠著・明治二十七(1894)年刊）
　　〝佐久間草偃　艸顕　名顕、字叔徳、松村呉春門人。
　　　安政元寅年四月廿六日、奥州棚倉にて歿す、歳八十七〟
　
　◯『浮世絵備考』（梅山塵山編・東陽堂・明治三十一年(1898)刊）
　　（国立国会図書館デジタルコレクション）（61/103ｺﾏ）
　　〝佐久間草偃【文化元～十四年　1804-1817】
　　　名は顕、字は叔徳、京都の人、画を松村呉春に学びて、法橋に叙せらる、山水画に巧なりき、浮世絵師
　　　にあらず、文化十一年十月二日没す〟

　◯『浮世絵年表』（漆山天童著・昭和九年(1934)刊）
　　◇「寛政九年　丁巳」(1797)ｐ161
　　〝十一月、北尾政美・竹原春泉斎・其他浮世絵師にあらぬ、石田友汀・西村中和・原在正・山口素絢・田
　　　　　　　中訥言・円山応挙・同応受・月渓・奥文鳴・土佐光貞・佐久間艸偃・下河辺維恵・狩野永俊・
　　　　　　　大雅堂余夙夜の挿画に成れる『東海道名所図会』出版〟
　　　〈大雅堂余夙夜は二世大雅堂・青木夙夜〉
　
　　◇「寛政一一年　己未」(1799)ｐ164
　　〝五月、西村中和・佐久間草偃・奥文鳴等の画に成る『都林泉名勝図会』出版〟
　
　◯「日本古典籍総合目録」（国文学研究資料館）
　　〔佐久間草偃画版本〕　
　　　作品数：１
　　　画号他：佐久間草偃
　　　分　類：地誌１
　　　成立年：寛政１１年
　　　〈一点は秋里籬嶌著『都林泉名勝図会』。西村中和・奥文鳴らと合作〉