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浮世絵文献資料館
浮世絵師総覧
　
☆　りゅうこうさい　竜向斎
浮世絵師名一覧
（式上亭柳郊〈りゅうこう〉参照、但し別人説もあり）

　☆　天明七年（1787）
　
　◯『黄表紙總覧』前編（天明七年刊）
　　　竜向斎画『古道具穴掃除』署名「竜向斎画」「虚空山人戯作」西村板
　　　〈備考、『増補年表』には「北尾竜向斎、即ち柳郊の別号なり」とあるが、確証なしとする〉
　　　式上亭柳郊画『御年玉』署名「北尾紅翠斎門人式上亭柳郊画」「万象」蔦屋板
　　　〈角書【面向不背】、署名「～柳郊画」のあとに「式柳」の印あり〉
　
　☆　没後資料

　◯『浮世絵師便覧』ｐ212（飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊）
　　〝龍向斎（ﾘｳｺｳｻｲ）草双紙、◯文政〟
　　　〈式上亭柳郊と同人とも考えられるが、この龍向斎の作画期は文政、式上亭が使用した天明七年とは時代が合わない。
　　　　あるいは飯島虚心の錯誤か〉

　◯『浮世絵備考』（梅本塵山編　東陽堂　明治三十一年(1898)六月刊）
　　（国立国会図書館デジタルコレクション）（37/103ｺﾏ）
　　〝竜向斎【天明元年～八年　1781-1788】其の伝詳ならず、草双紙を画けり〟
　
　◯「日本古典籍総合目録」（天明七年刊）
　　◇黄表紙
　　　式亭柳郊画『面向不背御年玉』万象亭作
　　　竜向斎画　『古道具穴掃除』〈竜向斎は式上亭柳郊。但し、上出『黄表紙總覧』は確証なしとする〉