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浮世絵文献資料館
浮世絵師総覧
☆ けいし はなぶさ 英 慶子(中村富十郎)
浮世絵師名一覧
〔享保4年(1719) ~ 天明6年(1786)8月3日・69歳〕
※①〔国書DB〕:「国書データベース」 ⑮〔漆山年表〕:『日本木版挿絵本年代順目録』
☆ 天明五年(1785)
◯「絵本年表」
(天明五年刊)
嶺琴舎慶子画
『慶子画譜』二巻 嶺琴舎慶子画 つたや重三郎 ⑮
〈〔国書DB〕は八文字舎自笑編、天明六年刊とする〉
☆ 天明六年(1786)
◯「絵本年表」
(天明六年刊)
嶺琴舎慶子画
『慶子画譜』二巻 嶺琴舎慶子画 不狂庵主人五雲序 ⑮
◯「国書データベース」
(天明六年刊)
◇滑稽本
丹羽桃渓画
『つべこべ草(好言草)』盧橘庵作 平野屋半右衛門他板「天明六年正月」刊(画像)① (画)桃渓画 宗信 戯蝶庵南卜図 慶子自画 古柳斎 鈴木秀隣画 春禽図 耳鳥斎画 みき女画 白桃生題
◇絵画
嶺琴舎慶子画
『慶子画譜』「嶺琴舎慶子画〔燕居慶子画之〕篆刻印」 不狂庵主人五雲「天明丙午年人日」序 市川団十郎以下役者の句あり 慶子画の大首似顔絵あり 中村冨十郎の「出世目録(年譜)」あり 八文字屋自笑「天明六年丙午の春」序 つたや重三郎 いづみや卯兵衛 八もんじや八左衛門板「天明五年巳霜月」刊
☆ 没後資料
◯『浮世絵師便覧』p225(飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊) 〝中村氏、歌舞伎役者女形、中村富十郎なり、英慶子といふ、慶子画譜あり、◯安永〟 ◯『浮世絵備考』(梅本塵山編 東陽堂 明治三十一年(1898)六月刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)
(35/103コマ)
〝英慶子【安永元年~九年 1772-1780】 歌舞伎役者の女形にて中村富十郎といふ、絵画を善くし、板刻の『慶子画譜』あり〟 ◯『狂歌人名辞書』p73(狩野快庵編・昭和三年(1828)刊) 〝英慶子(初代)、大坂の俳優、中村富十郎、元祖芳沢あやめの男、画名を琴嶺舎と号す、天明六年八月 三日歿す、年六十八〟 △『増訂浮世絵』p81(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊) 〝英慶子 慶子とは、歌舞伎役者女形で、名高かつた中村富十郎のことである。浮世絵をよくし、英流の系統で、 慶子絵譜がある。武岡忠夫氏は慶子筆の娘道成寺図をもつて居る。画人としても相当な手腕をもつと 称すべき程の伎倆がある。これは富十郎が、京鹿子娘道成寺を踊つた時の記念に画いたものだといは れて居る。なほ湖龍斎の筆に成る道成寺の図に、慶子の賛をしたものもある。書も見事にかゝれて居 る〟