Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ いっし れきせんどう 礫川堂 一指浮世絵師名一覧
(礫川亭永理参照)
 ※〔江戸読本〕:「江戸読本書目年表稿(文化期)」 〔目録DB〕:「日本古典籍総合目録」  ☆ 文化五年(1808)    ◯「読本年表」(文化五年刊)    小石軒一指画     『復讎竒語雙名傳』前篇 小石軒一指画 蒿窓主人作〔江戸読本〕    『雙名伝』小石堂一指画 蒿窓主人作 曲亭馬琴校 〔目録DB〕    ☆ 没後資料    ◯『近古浮世絵師小伝便覧』(谷口正太郎著・明治二十二年(1889)刊)   〝文化 小石一指 礫川亭と号す。美人画を善し、山水又風致あり〟    ◯『浮世絵師便覧』p203(飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊)   〝一指(シ)小石堂、又礫川堂と号す。◯享和〟  ◯『日本美術画家人名詳伝』補遺(樋口文山編 赤志忠雅堂 明治二十七年一月刊)   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝小石堂一指 礫善(ママ)堂と号す 享和頃の人 浮世絵を画く〟  ◯『浮世絵備考』(梅本塵山編 東陽堂 明治三十一年(1898)六月刊)   (国立国会図書館デジタルコレクション)(52/103コマ)   〝小石堂一指【享和元~三年 1801-1803】一に礫川堂と号す、其の伝詳ならず〟    ◯『浮世絵画集』第一~三輯(田中増蔵編 聚精堂 明治44年(1911)~大正2年(1913)刊)   「徳川時代婦人風俗及服飾器具展覧会」目録〔4月3日~4月30日 東京帝室博物館〕   (国立国会図書館デジタルコレクション)   ◇『浮世絵画集』第三輯(大正二年(1913)五月刊)    (絵師)  (画題)  (制作年代) (所蔵者)   〝礫川亭一指 「花の色」  文化文政頃  男爵 都筑馨六    礫川亭一指 「旅」    文化文政頃  上野君子〟  ◯『浮世絵師人名辞書』(桑原羊次郎著・教文館・大正十二年(1923)刊)   (国立国会図書館・近代デジタルライブラリー)   〝一指 永艃と同人なり、小石堂、礫川堂等の号あり、文化文政頃〟   〝永理 永春門人歟、礫川亭、又は小石一指と号すれば、何も小石川住居を意味する為か、一永艃とも、    文化頃〟    ◯『浮世絵師伝』p5(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)   〝一指    【生】  【歿】  【画系】  【作画期】文化    幕府旗下の士にして小石川に住せしと云ふ、小石居士・小石堂・礫川亭・礫川一指などの号あり。栄之    晩年風の肉筆美人画あり〟    △『増訂浮世絵』p185(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊)   〝礫川亭一指    一指は礫川亭と称し、また小石堂とも号した。礫川亭を称するので永理と同人であらうとの説もあるが、    肉筆画に於ける作品を比較すると、人物の相貌や筆致の上に、違ふ所があるの、明に別人である。礫川    亭を名乗ることから見れば、同じ画系の人であることは疑ない。一指の筆で注意すべきものに、二階に    美人を画き、下から馬上の士が見上げてゐる図がる。美人は一指の筆で、馬上の士は狩野渓雲来信の筆    で、合作して面白い。また絹本着色で芸子の三味線をもちて立ち、禿のあどけなく撥をもつた図がある    が、これ等によつて、一指の手腕を知ることができる〟    ◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)    作品数:1点    画号他:小石堂一指    分 類:読本1    成立年:文化5年    〈一指名の作品は蒿窓主人作・曲亭馬琴校訂『雙名伝』一点のみ〉