☆ 明和年間(1764~1771)
◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)
◇黒本 青本(明和年間刊)
山本藤信画『大江山軍記』二巻 山本藤信作・画
〈山本藤信画の作品はこの一点のみ〉
◯「毛色の変つた地本問屋」麦斎著(『錦絵』第廿五号所収 大正八年四月刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)
〝 丸屋小兵衛(藤信)
丸小といへば、鳥居清倍清満等の絵を多く発行して居る古い絵屋で、大伝馬町三丁目に堂々たる店舗
な有してあつた、元禄の国華万葉集記に、浄るり本屋として名を揚げおかれたのをみても、端た本屋で
は無かつたらしい。
此の本屋の何代目かは明でないが、藤信といふ浮世絵師あり、細判漆絵に佐野川市松のつちや梅川を
図したものなどがある、こゝの商標に「山丸小藤」とあるものゝあるは姓の山本の山と、丸屋小兵衛の
丸小と、藤信の藤を標出したものである〟
〈元禄十年版『日本国花万葉記』に出ている浄瑠璃本屋は、山本九左衛門・鱗形屋三右衛門・松会三四郎・鶴屋喜右衛
門・山形屋市郎右衛門、丸屋小兵衛の名は見えない〉
◯『浮世絵師人名辞書』(桑原羊次郎著・教文館・大正十二年(1923)刊)
(国立国会図書館・近代デジタルライブラリー)
〝藤信 山本氏〟
〝藤信 山本氏、春信風、明和頃〟